『草原の少年1』―1―


 西の大国・崑崙国の王都・玉虚より、差程遠くない草原に小さな牧場がある。
 物語はその牧場から始まる。
 
 「呂望さん、老子を起こして欲しいんですけど」
 「老子を?僕に頼むなんて珍しいね邑姜、どうしたの?」
 「崑崙の城から手紙が来てるんです、呂望さんが持っていって下さい、多分呂望さんにも関係があります、二度手間にするより良いでしょう?」
 「そうだね、解った、老子の所に行って来るよ…」

 「老子…老子…起きて下さい、崑崙から手紙が来てるんですが…」
 「……」
 「老子…」
 「…崑崙から?…原始天尊かい?」
 「はい」
 「内容は?どうせあの事でしょ…」
 「はい…でもちょっと今回は切羽詰まってるみたいなんですけど…」
 「ふ〜ん…でもどっちにしても同じ事だね…気になるんならあなたが対処しといてよ…いつも通り…適当で良いからさ…」
 「分かりました…それでは…」

 「邑姜、明日から出かけるから、牧場の事よろしく頼むね」
 「分かりました、でも明日で良いのですか?」
 「うん、どうせ急ぎでもないんだろうしね…」
 「そうですか…分かりました…」

 ―そして翌日の早朝、呂望さんは出かけました…

 ―あとがき―
 ついに駄文(小説)を書きました。連載です。
 最近HPの更新が遅れてるのに…(皆様済みませんm(_ _)m)