―ウェブ拍手御礼駄文―
―NARUTO(スレナル編)―
「イルカ先生」
聞き覚えのある声…でもイルカの馴染む明るく脳天気なあの声とは違い…1オクターブは低いかも知れない落ち着いた声…
…こんな声も出せると知ったのは最近のことで…
…振り向くと其処には…髪を黒く変えた…表情も同様に落ち着いて大人びた印象の『ナルト』がいた…
俺の知らないナルト―イルカ先生の場合その1― (S・Dシリーズ)
「ナ…」
ナルトそう呼びかけて…
「先生」
ナルトに制される。
「…あ…ああ…すまない…ユイ…でいいんだよな?」
そうだった…この『ナルト』にはそう呼ばないと…
「まだ慣れない?先生?」
「ああ…ちょっとな…それにおまえ髪の色を変えてるだけだろ?だから…」
…そりゃあ雰囲気は違うが…
…そう言うと…
「…まあね…でも結構これで気付かれないんだぜ?俺だって」
…そう言って笑った顔に少しだけ…俺の知ってるナルトが被る…当然か…全部が演技だったわけじゃないんだろうからな…
…そう改めて思って嬉しくなって…
くしゃりとナルトの頭を撫で…
「ヨシ!一楽行くか?」
「あっ!先生ちょっと待って!一楽もいいけどさ、今日は別のトコ行かない?」
…ちょっと約束があるんだ…そう言ったナルトに…なんだ?と聞き返すと…
「俺の一族と関連のある店に先生連れて行きたいんだ…みんながやたら連れて来いって煩くて…」
…払いの方は心配いらないからさ!先生招かれるんだし?だからこれから…
「行こう!」
そう言ってナルトが俺の手を引っ張った…
―続く?―