―ウェブ拍手御礼駄文―
―D.Gray−man編(ノアレン)―
―クロノ=クラウン『運命の分岐(わかれみち)』第三章―第2話―閑話―
…アレンがユウと喧嘩したり、オレとリナリーに怒られたり、クロちゃんが泣いたり…そう言ったいつもの騒ぎに…『さっきのこと』が嘘みたいに思える…
…そう思いながら…
…ティエドール元帥に平謝りするアレンを見て…
…『方舟』の外に出られたということを…実感しつつ…
「…にしても…ホントにアレンどんな修行時代おくったんさ…」
…そう…疑問が口から零れた時…
「…ラビ『方舟』に入ったのか…」
ブックマンのジジイが隣に来て小声でそう『確認』してきた…
…恐らくこちらでも『何か』があったのだろう…
「…ジジイ…ああ…入ったつーよりか閉じこめられたつー方が正しいけど…」
「…どうであった?」
…『方舟』の中についてだろう…
「…後で話すさ…色々有りすぎていまは…」
…そう言うと…
「そうか」
ジジイはそう短く返す。
「…ただ…伯爵の狙いはリナリーじゃなくて…アレンだったみたいさ…」
…これだけは言っておいた方がいいだろうと、更に声を落とし伝える…
「なんだと?」
ジジイが目を見開いてこちらを見る。
「…前にアレンが悪夢を見た時…アレンの『記憶』が『封印』されてるって予想しただろ?『アレ』は当たりだった、アレンの『記憶』は『封印』されてて、伯爵の狙いはその『記憶』を思い出させることだったらしい…」
「!それではまさかっ!」
ジジイの顔色が一瞬変わる。
「…ああ…アレンの『記憶』はやっぱり『マナ・ウォーカー』に『封印』されていた…そしてその『内容』は…オレらが思う以上に厄介な『モノ』だったらしい…」
「どういうことだ?」
「…『記憶』を思い出したアレンは、伯爵達と戦えないと言いだし、『あっち』に行こうとした、どうもオレらを逃がす交換条件みたいな感じで言い含められたらしいさ、なんとかアレン説得して一緒に出てきたけど…リナリーがさっきからアレンから離れないのも不安だからだと思うさ…」
ぴったりとアレンにくっついて離れない様子のリナリーに視線をやり、そう言う。
「…そうか…アレン・ウォーカーがな…あの様子からはそうは見えんが…そんなことがあったか…」
ジジイもアレンを見ながら、嘆息混じりにそう呟いた。