―Web拍手御礼駄文バレンタインバージョン―スレナル編

 忍者達のバレンタインその1(オヨメサンシリーズ設定)の続き


 
 ―その日の夜…暗部の任務中…
 
 …本日の任務は暗号解読…

 「……ん〜りゅ…ここがこうなって…あそこがああなって……」
 巻物を睨み付け眉間に皺を寄せるナルをちらりと横目で盗み見て…
 …ナルにはこの暗号ちょっと難しいのかもしれねぇな…早く終わらせて手伝ってやりたい…けど…
 …正直…今朝親父が言ってたことが気になって集中できねぇ!
 「……ねぇ…シカ…」
 ―ドキン!
 「なっ!なんだっ!ナルっ!」
 「…あっ…あのね?あのね?…母様達がね…今日パーティするんだって!シカもくるんだよね?ヨシちゃんもシカちゃんも来るって言ってたし…シカも来るよね?」
 !
 「…ちょっと待った!ナル!そのパーティ…ナルの母ちゃんが開くのか?」
 「んりゅ?」
 キョトンとし小首を傾げてナルがこちらを見る…
 「…ん…」
 こくんと頷く…
 「聞いていいか?ナル?そのパーティー…今日するって言うの…『何時』聞いたんだ?」
 …まさか…
 「…?んりゅりゅ?…家を出るときだってばよ?」
 …やっぱり…
 …つまり…ナルも知らなかった…
 …そっか…そうだったのか…
 …親父のやつ…
 …ん?…でも…チョコレートとオヨメサン…どういう関係なんだ?
 ………………
 …オレが『それ』について考え込んでいると…
 「ナ〜ルトv」
 …不意にナルの前に銀髪の暗部が現れる…
 「あー!カカニイ!カカニイだってばよー!」
 そう言ってナルが突如現れた銀髪の忍に飛び付く…
 「げっ!」
 「ん?あっ!いたの?キミ?相変わらず可愛くないねキミ」
 チラリとオレを一瞥しそう言う…
 「カカニイ!シカは可愛いってばよ?」
 「ん〜…ごめんねナルト?別にナルトのオヨメサンを馬鹿にしたわけじゃないよ?ただ俺にはいつだってナルトが1番だってことvねっvそれよりナルトもう今日だよねバレンタインv俺は今日のパーティー任務で出られそうもないから『ハイ』これチョコレートv」
 「ウワ〜イvカカニイv大好きぃーv」
 「俺も好きだよvナルトv…ナルトそこの坊やが力不足なようならいつでも言ってねv俺ナルトのオヨメサンにならいつでもなるからねv」
 「なっ!任務があるんならさっさといきやがれ!」
 そう言ってオレはクナイを投げ…
 …銀髪の忍…カカシは瞬身の術で姿を消した…
 「…まったく…あの野郎なにしにきやがったんだ…」
 …まさか…チョコレート持ってきただけ…
 「…シカ?カカニイはこの巻物持ってきてくれたんだってばよ?」
 …そう言ってナルがオレに巻物を見せる…
 「…ね…シカ…さっきのカカニイの言ってたこと…気にしなくていいよ…あれカカニイのいつもの冗談だから…オレのこと喜ばそうといつも言ってくれるんだ…」
 …カカシの言ったこと?…冗談?…いつも?…
 「…シカの方が絶対可愛いからね!」
 …いや…それはオレもお前のが可愛いと思う…
 …じゃなくて!
 …まさか…
 ―「…でもなシカマル…ナル坊のオヨメサンでいたいんならチョコレート用意しとけ」
 …あの親父の言葉はっ!
 「…ナル…オレ急用思い出した…ちょっと出てきてもいいか?」
 「んりゅ?シカ?大事なご用?それならもうすぐ終わるからシカは帰ってもいいってばよ?」
 「わりぃ!この埋め合わせは絶対するからなっ!」
 …そう言ってオレは暗部の資料室を飛び出した…

                                  ―取り敢えず終わり…終わってないけど…―

 ※どこがスレナルだっ!と言うご意見もおありでしょうけれどこのお話は実はスレナルです。
 設定上は間違いなく。
 この話でナルトの可愛い部分だけが描かれているのはシカマル視点だからです。