―Web拍手御礼駄文エイプリルフールバージョンの続き―Dグレノアレン

 エイプリルフールって良い日ですよねv―3―(『神』に愛されし存在(もの)シリーズ設定)
 


 「…ねェvアレーンvさっき言ってたの…嘘でしょう?」
 ロードが僕のベッドの上に寝っ転がり肘を付いてこちらを見る…
 「…なにがですか…?…」
 僕はと言えば…玉乗りをしながらジャグリングをしている…ロードの為に…ロードの為だけの『ショー』…
 「…白々しいなー!『僕の為』って言う『あれ』…ホントは嘘なんでしょ…」
 ―フー…
 僕は溜め息を吐き…
 「…ロードには敵いませんね…でも…ロードに言ったことは嘘ではありませんよ…ロードと遊ぼうと思ってきたって言うのは本当なんです…」
 …そう…それは本当…ただ…一番の動機は別にある…ただそれだけ…
 なんとなく…もうジャグリングを続ける気にもなれなくて…ジャグリングも玉乗りも止める…
 「…ねぇ…アレン…何かあったの…?…」
 途中で止めた僕に…文句も言わず…ロードは…ベッドから起きて…僕の傍にソッと来てゆっくりと抱き付く…
 「…ロード…」
 ロードの気遣いを嬉しく思い…僕はロードの頭を撫でて…
 「…少し前に…嫌な夢を見たんです…」
 僕は話し始める…
 「…えっ…」
 僕の言葉にロードが顔を上げる…
 「…『みんな』が…『僕』の『大事な人』が…死んでしまう…夢…」
 …こんなこと…マナにも師匠にも言えない…ましてや伯爵になんて言えるわけない…
 「…アレン…それ…」
 僕の言葉にロードが目を見開く…
 …たぶん…ロードには…心当たりがあるんだろう…
 …ロードは『夢』の『ノア』…『ノア』の『夢』を引き継いでる子だから…
 「…それで…ちょっと不安になっちゃって…ロードと…千年公の…顔が見たくなったんです…」
 「…アレン…」
 ―ポツリと呟く僕にロードがギュッと抱き付く…
 「…ロード…伯爵にはこのこと内緒にしておいて下さいね…折角エイプリルフールを口実に…ロードと遊ぶついでに伯爵に意地悪しに来たことにしたんですから…」
 …あの人が知ったら…きっと僕のために…無茶をするから…
 「…アレン…アレンが…望むのなら…僕はそうするよ…」
 僕の言葉に…僕の胸に顔を埋めて…ロードが言う…
 「…ありがとう…ロード…」
 僕はロードの頭を撫でながらお礼を言うと…
 「…………」
 暫く無言でロードの頭を撫で続け…
 「……ロード……エイプリルフールって…良い日ですよね…」
 …嘘を言っても良い日だから…
 …嘘の中に…ホントを混ぜても気付かれない…
 …普段は言えない…言うわけにはいかない…本当を混ぜたとしても…

                                            ―終わり―

 ―あとがき―
 エイプリルフールどころか五月ももう終わろうとしてますけど…まあ…これが最終話ですし…ここまできたらWeb拍手に載せてしまおうと思って、Web拍手駄文にしました…
 …にしても…おかしい…なんか書き上がってみたら最初と予定が違う…
 …最初はもっと…明るいコメディ調で終わる筈だったのに…気が付いたらシリアスになってる…
 …なんでだろう…
 …アレンの最後の科白は「エイプリルフールって良い日ですよねv」の筈だったのに…
 …でももう今更書き直せない…直そうとするとなんだか変なことになりそうで…
 …しょうがないし…これでUPすることにします…

 ―…書かなければバレなかったかも知れないけど…タイトルと最後の科白に違和感感じる方もいるかもと思って…
 
                             ―それではまたの機会に―RIN― 
                             ―では拍手どうも有り難うございました<(_ _)>