―Web拍手御礼駄文『クロス師匠お誕生日お祝い』バージョン―(『神』に愛されし存在(もの)シリーズ設定)


 アレンの研究日誌―抜粋紹介その2『クロス師匠の誕生日編その1』


 …今日は7月31日師匠の誕生日だ…だから僕は誕生日プレゼントを用意した…
 …師匠に喜んで欲しくて…一生懸命頑張った…
 …なのに…僕は…結局恐い思いをした…


 アレンの研究日誌―抜粋紹介その2『クロス師匠の誕生日編その1』


 「師匠!お誕生日おめでとうございます!」
 今日は7月31日師匠の誕生日だ…と言うわけで僕は師匠に用意したプレゼントをそう言って差し出した。
 そのプレゼントとは『リボンをかけられたボトル』…一応『ハッピィーバースディ師匠』と書いたカードも添えてある。
 …僕がこの日の為に用意した自信作だ…
 …師匠喜んでくれるかな…僕はわくわくどきどきしながら師匠に『プレゼント』を差し出した…

 「師匠のために用意したんです!飲んでみて下さい!」
 にこにこ笑ってアレンは言う…
 そのアレンの様子にクロスは僅かに眉を動かし…
 「…銘柄はなんだ?」
 訝しげに問う…
 「…えっとー…」
 …気付かれた…かな?…
 クロスの様子にアレンの目が微かに宙を泳ぐ…
 「…まさかと思うが…『アレンスペシャル』とか言うヤツじゃないだろうな…」
 そう言ってクロスが睨むと…
 『アハハハ』とアレンがあさっての方向を見ながら笑う…
 笑うアレンの様子に『自分の考えが正しかったこと』をクロスは確信し…
 「…お前…俺を実験台にするとは良い度胸だ…」
 …地を這う様な低い声でそう言う…
 「まっ!待って下さい師匠!違います!違います!『それ』はもう実験済みです!師匠を実験台になんてそんなことするわけないじゃないですかっ!」
 アレンはクロスの様子に大慌てでそう言い…
 …そんな恐ろしいことするわけないじゃないですかっ…と内心で付け足す…
 「……ほう…それなら一応受け取ってやってもいいが…飲むのは後だな」
 アレンの言葉に…クロスはアレンを探る様に見た後でそう言い…
 「…だがアレン…もし俺が調べてみて今の言葉が嘘だった場合は…解ってるな…」
 そう言ってクロスは意味深に笑いアレンを見る…
 その視線を受けてアレンは…
 「解ってます!解ってます!今回は自信あるんです!大丈夫ですって!」
 ブンブンと頭と両手を上下させて言った…

 …あーあ…師匠に誕生日プレゼント1つ渡すだけでなんでこんな思いを…ちゃんと実験済みなのに…師匠を実験台になんてそんな恐ろしい真似僕にできるわけないのに…
 
 …疑うなんて師匠ったら酷いです…
 …あーもう…ホント…恐かったなー…
 僕は嘆息を吐きそして日記を閉じた… 
                             ―終わり―