―Web拍手御礼駄文『オモイ』シリーズ(マナサイド)
―そうして『オレ』は『あんた』と出会った…―
―8―
「…?…なんだ?あんた?なんかようかよ?」
怪訝そうな表情(かお)でそう言った『その目』は…『赤の他人』を見る目だった…
―全然知らない『他人の目』…
……忘れて…しまって…る…僕の…ことを…
それに気付いて僕は一瞬目を見開き…
「……ッ!…」
そして悔しさに唇を強く引き結ぶ。
…嗚呼…嗚呼…ごめんね…ごめんね…独りにして…見付けるのが遅れて……
…今すぐ…抱き締めたい…嗚呼叶うなら今すぐ…
―けれどそれはできない…だって…
…『この子』の僕を見る目は…知らない『他人を見る目』だ…
…だからっ…!…
そう思って僅かに俯いた時だった。拾ったチラシに書いていた『ある一文』が目の端を掠め…それを僕は見て目を瞠った。
―続く―
【第9話】