「ねぇねぇ!ニュース!ニュース!転校生が来るんですって!」
 「転校生?珍しいわね」
 「…どうしたのよイノ、珍しいわね…」
 「…なに言ってんのよ…転校生なんてどうせ普通コースに決まってるじゃない!あたし達とは関係ないのに騒いでも意味無いでしょ」
 「…なんで普通コースって言えるのよ…」
 「…転校生って…要は外部編入でしょ…外部から来るヤツが『特専』なわけないじゃない」
 「…あ…そっか…」
 「…まっ!その転校生がカッコイイ男の子で、サクラがサスケくん諦めてそっちにするって言うんなら、別だけどね〜v」
 「!なに巫山戯たこと言ってんのよ!イノブタ!サスケくん諦めんのはそっちでしょー!!」



 ―第1章―
  …謎の転校生…
        ―序―



 「…あー…あいつら今日はいつも以上にやかましいな…なんで今日はサスケのトコに行ってねぇんだよ…めんどくせぇー…」
 「あっ!おはようシカマルー!今日はどうしたの?いつもより遅いんじゃないの?」
 「…あー…なんかしんねえけど今日親父とお袋が朝起きたらいなくて…朝の支度やら鹿の世話やら戸締まりやら、全部してきた…あーめんどくせぇ…」 
 「あれ?シカマルのトコもだったの?ボクントコもだよ…それにイノも朝来た時そんなこと言ってたよ…」
 『………』
 「…と言う事は…」
 「…また親父達徹夜で宴会してるってことか…?」
 「…でも…母さん達が一緒っていうのは変じゃない?」
 「…そうだよな…」
 「…どういうことだ?」

 ―…その疑問は…数時間後には更に深まって…当分の間は…謎のまま…

                                  ―続く―