「…まさか…」
 …告げられた内容の重要さと…そしてそれに関連して己に与えられる勅命があるとしたらそれは一つだった…
 

 
奇蹟のパテェシィエ―7―


 バレヌゥスはその事実に思い至り途方に暮れ…
 …それでもできればその予想が外れて欲しいと思っていた… 
 「…今回の旅は長くなるそうです…ですから…『赤き奇蹟の僧正・バレン=ティン』貴方にも『従者』として旅に出る様にとの『女王』よりの勅命が下っております…」
 …外れて欲しいと願っていたのに…その願いは…フルのその言葉によって無惨にも打ち砕かれ…
 「さあ、こちらでできる用意はしておきましたので、後は貴方が支度を調えるだけです」 その促すように続けられた言葉に…仕方がないと覚悟を決め…小さく嘆息を漏らし…奥の間へと向かった… 

                                  ―続く―
 ―あとがき―
 皆様こんにちは、お久し振りです、RINです。
 …えー…スミマセン…今回…前回より間が開いた割に短いです…
 …と言うのも…この続きをこのまま書き続けると異様に長くなってしまいそうになった為キリの良い所でひとまず終わらせようと思ったら短くなってしまいました…お待ち下さっていた、皆様改めて申し訳ありません<(_ _)> 
                        ―それではまたの機会に―RIN―