―前書き―
注・この番外編は殆どオリジナルです。
そんなものに用は無いと言う方はどうか読まない事をお薦め致します<(_ _)>
話しの中にはRINのスレイヤーズを読む前から設定と話しを考えているオリキャラもゲストとして登場します(このオリキャラはとある話しのパロディにも実はこっそり出ています)
ちなみにこの話の主人公もオリジナルで、虚無の欠片を書くにあたり、スレイヤーズパロディ用に考えたオリキャラです(一応…)
―それでも良いという方は、どうぞお読み下さい。
―それでは改めて、これから宜しくお願い致します―RIN<(_ _)>
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―虚無の欠片・番外編―
―あの子の姿を最近見ない…
何処へ行ってしまったのだろう…
ここ暫く確かにあの子の様子はおかしかった…
…けれど…
―清水の惑い―
其処は見渡す限りの葡萄畑…
「…ここにもいない…一体あの子…何処に行ってしまったのかしら?」
そう嘆息混じりに呟いたのは淡い金髪に赤い瞳すらりとした長身の淡い水色の衣を纏った少女だった…
「まったく!あの方がお呼びだと言うのに…」
そこまで言ってハタと何かに思い至る。
「…そう言えば…どうして?どうしてあの方が呼んでいるのにあの子来ないの?どうしてあの方はあの子の居場所を探しておられるの?…わからない筈…無いのに…」
そこまで言って愕然とする…信じられない事実に…
もしや自分が考える以上に事態は深刻なのかもしれない!
…そう考えた…その時だった。
「随分と困っている様だけど、何があったの?ジブリール?」
不意に名を呼ばれ振り返れば、其処には長い黒髪を一部分だけ高く結い上げた黒い長衣の、少女の様にも見える程、小柄で幼げな容貌に、暗く深い虚無を思わせる様な透徹とした黒い瞳の、一種独特な雰囲気を醸し出す女性が立っていた…
「いらしていたのですか、螺旋様」
最初…気配を感じる事が出来ず驚いたが…よく考えたらこの存在ならば少しもおかしな事は無いのだ…
何しろ自分達の主であるあの方の…いまとなっては…数少ない友人と言っても良い存在なのだから…
「…あの…螺旋様…実は…」
不意にある事に思い至る…
「セレーネのこと?」
問いかけを遮られる形で螺旋様が口にしたのは、ここ最近姿が見えず、ずっと探していた親友の名前だった。
「螺旋様…もしかして…あの子が何処にいるのか知っているのですか!?」
…と言うより…もしかして…
「いやねv企むだなんてv私は何にもvそうねちょっとだけ…あんまりセレーネが懸命で可愛いから…ちょっと助けてあげたくなっただけよv」
「そっ!そんな理由で!貴女があの方同様気紛れなのは知ってますけど!いくらなんでもやりすぎです!!」
にこにこしながら楽しげに言う彼女に、さすがに敬意ばかりも払ってはいられなくなる…
「そうは言ってもね〜セレーネは条件を満たしちゃったわけだし…」
「条件?」
その言葉が何か引っかかって、僅かに眉を寄せる。
「そう…ジブリールも彼女に多少は聞いて知ってる筈よね〜私達が世界でやっている事…アイテム・マスターの店…夢幻の森の螺旋の館…」
意味深な表情で、先程とは何処か違う意味で楽しそうに囁く様なその声音は唄う様でだった。
しかしその言葉の意味する所は、唯一彼女を責めるに足る理由を奪われたと言うことだった…
「あ…あの…条件次第で…どんな願いも叶えると言う…」
「正確にはあくまで願いの手助け…望みを叶えるのは自分の為すべき事…そして彼女は条件を満たした…」
「条件って…それにあの子の願いって一体!」
「そこまでは教えられないわね…でも…まあもうちょっとあの子の事信用してあげなさい、私もそれなりに気には掛けておくし…悪い様にはしないし、ならないわよ…」
「そんな…それならせめてあの子の居場所を!」
「それもダメ!」
きっぱりと言い放たれる。
「そんなあの方だって心配してるんですよっ!」
主同様、彼女にとっても主は数少ない友人と言える存在だと言う事から主の事を出してみる…
しかし…
「彼女には私の方から伝えておくわ!だからあなたはこれ以上心配は無用よ!!」
珍しく言葉を荒げ、そう言い放つとそのままその場からスゥーと空間にとける様に掻き消えた…
「兎に角これは私の…イヤ…我の仕事…邪魔をするのならば…容赦はせぬ…」
それだけ言い残し…
―一人残されたジブリールは呆然と立ち尽くす…
螺旋と呼んだ彼女の…不意に変わった声の様子から…
「そんな…」
いまはもうただ待つ事だけしか出来ないのだと悟り…
「…どうすれば…セレーネ…」
ポツリと呟く…
ジブリールは惑う…清水の如きその心を揺らめかせて…
―了―
―あとがき―
RIN:エー(コホンッ!)殆どオリジナルのこの話、
ここまでお読み下さりどうも有り難うございました<(_ _)
L様:ホントよね〜vしかも今度もまたあたしが出てないしv
(にこにこしながら大鎌を出すL様)
RIN:あ…あの…何故にその鎌をここでお出しになるのでしょうか?
螺旋:そんなの決まってるわよね〜vLv
(何処からともなく謎の人物螺旋登場)
L様:そうよね〜vやっぱりお仕置きされても、
少しも懲りない奴には更に念入りな、おしおきが必要よねv
RIN:そっそんな!
L様:それにいまあんたを片付けといたら、
今度はページが足りなくなる何て事も無くなるでしょv
RIN:ら…螺旋!お願い!助けて!
螺旋:…ウ〜ン…でもエルは私の友達だし〜
RIN:そっ…そんな…あんた私のオリキャラでしょ!
生みの親を助けなさいよ〜!今回この話にも出したげたじゃないの〜!
(かなり慌てるRIN、僅かに泣きが入り始める)
螺旋:あんたのその態度がむかつく!
L様:やっぱりおしおきは必要よねv
RIN:あう…L様〜書きますから〜L様が主役の話しィ!
L様:あらvホントv
RIN:ホントでスゥー!だからァ!お願いしまスゥ〜!
L様:そうね〜vどうしようかしらネェ〜v
(にこにこしながら不吉な笑顔を浮かべ、なにやら嬉しそうに言うL様)
螺旋:あらvエルvそんな事で誤魔化されちゃダメよv
こいつは絶対これ位じゃ懲りないんだからv
(こちらもなにやら嬉しそうに言う…きっと解っていて言ってるんだろう
…L様がどう言うつもりなのか…一体何者なんだ?―By舞台裏の部下S)
L様:もちろんv解ってるわよv螺旋v
…それにしてもまた部下Sの奴舞台裏で自己主張してるわ!ホント懲りない奴ね!
L様&螺旋:それじゃあvそろそろv
L様:おしおきといきましょうかv
(この世のものとは思えない程美しい笑顔を浮かべ言うL様)
RIN:お…お願い…見逃し…て…
螺旋:ダァメェv
(逃げようとするRINを捕まえる螺旋様―何だかL様と随分親しそうだし…)
あらvエルvあなたの所の部下、また何か言ってるわよv
L様:ネェ螺旋vあなたも今度あいつらのおしおき一緒にする?
螺旋:あらv良いの?それじゃあ今度一緒にv
L様:おしおきしましょv
(そう言ってRIN目掛けて鎌を振り下ろす)
グサッ!グサグサ!ドォサッ!
(凄まじい音を立て、心なしかシュウシュウと、
煙と赤いものを垂れ流している謎の物体が一つ…)
螺旋:やっぱり日頃の行いの賜よねェ〜vこういうのってv
L様:そうよねvやっぱり螺旋は話しが合うわv
それじゃあvそろそろv
出よ部下S!!
部下S:ハッ!お呼びですか?L様?
(ウゥー何だかイヤな予感が…[少し恐々とした様子でL様に窺って見る…])
L様:も・ち・ろ・ん!あんたのおしおきよv
部下S:なッ何故ですかぁぁぁ!!Lさまぁぁぁ!!
ズザザザザザッ!!
(思わず後ずさろうとする…が感覚と音がするだけで逃げられない!)
L様:んっんっんっん!なぁにしらばっくれてるのかなァv
あんたはv
前回(虚無の欠片4のあとがき)も言ったわよねv
部下のくせに!裏方のくせに!が自己主張するなって!!
それに…聞いたわよv
あんたが前回…もうページが無いって言ったの!あれ嘘だったんですってねv
と言うわけでv螺旋!こいつおしおきしましょv
(そう言って倒れ伏している謎の物体から大鎌を引き抜くL様…だくだく―滝汗)
螺旋:(クスッ―口元に微笑み浮かべ…)そうねv
じゃあv私もあれを出しましょv
(そう言い伸ばした左手の先に、
虚空よりその身長より頭一つ分程も長い、
漆黒の両端に金と銀の小さな宝玉のついた杖が現れ…
その杖の銀色に輝くその宝玉から、不可思議な白銀色の光の刃が現れる…)
エルv準備出来たわよv
L様:それじゃあvそろそろ始めましょv
―グサッ!ドサッ!ヴゥン!ズカッ!ボコッ!…………
―以下120時間程エンドレスで…時々お茶など飲みながら…
おしおきが繰り広げられる…
RIN:エー…L様達がお茶会兼おしおき大会に突入し、
すっかり夢中になっておられる様ですので…
いまの内に…そろそろ終わらせたいと思います…
―皆様、改めてここまで読んで下さり有り難うございました<(_ _)>
―それではまた―RIN―
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