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 ―虚無の欠片・外伝・前書き―


 RIN:皆様お久しぶりですRINですm(_ _)m
     エー随分お待たせしてしまいました…年が明けてしまいました…
     (予定ではもっと早く書き上げる筈だったんですけど…)
     皆様申し訳有りませんでした<(_ _)>
  L様:ホントよね〜あんた今までな〜にやってたのよ!
 RIN:…アウ…L様…そー…それはー…あの…年末年始って結構忙しくて…
  螺旋:あら?でもRINあなた確か
     「今年は予想してたよりは忙しくなかった」
     なんて言ってゲームやって遊んでなかった?
 RIN:ギクッ!!
     ら…螺旋…あんた…何故…
  L様:ホ〜ウRINあんた確か前回(番外編2)のあとがきで、
     急いで続きを書くって言ってエスケープしたんじゃなかったかしら?
  螺旋:それも確か私達がゲストで出る筈の話を書いてるから見逃して欲しいって言ってた筈だったけど、
     そちらはどうなったのかしら?
 RIN:ア…アの…それは…書いてはいたんですけど…なかなか書き上がらなくて…
     ちょっと時間が掛かるようだったので…その取り敢えず…
     こちらを優先させた方が良いかと思いまして…それで…
  L様:その割には随分時間が掛かってるんじゃない?
 RIN:そ…それは…(滝汗)
  L様:と言うわけで…そろそろ良いわよねv
 RIN:L様…そろそろって…
  螺旋:言っておくけど今回は私も参加するわよv
     だってあんた前回(番外編2)のあとがきでは、
     (フワリと風も無いのに螺旋の髪が揺らめきその色を黒から銀に変わり、その手には白銀の杖が現れる)
     
この我をも欺いてくれたのだからな!
 RIN:……アウ……(…怒ってる…これは…に…逃げないと…アウアウ…)
  L様:まあだから、今回は諦めて大人しくおしおきを受けなさいねv
  螺旋:
RIN…何か言い残す事はあるか?
 RIN:…み…皆様…RINは喪中ですので年末年始のご挨拶はご遠慮させて頂きましたが…
     …昨年はお世話になりました…本年も宜しくお願い致します<(_ _)>
     …それでは…RINは…逃げます!!
     (言うが早いか店を飛び出し近所の壁を乗り越え、側に置いてあった自転車で逃げ出すRIN…)
     ―フワリと何かを放り投げて―
  L様:RINの奴…あらかじめ逃亡の準備をしてたわね…
    (地面に落ちたそれを拾い上げるL様)
  螺旋:
我ら相手に良い度胸だ…
  L様:それじゃあ螺旋追いかけましょうかv
  螺旋:
幸い逃亡先には心当たりがある、さっさと追いかけよう…
  L様:そうねvでもその前にv
     出よ部下S(パチンと指を鳴らす)
 部下S:ハッ!ここに!
  L様:部下Sあんたこれ払っておきなさいねv
     (そう言ってL様が差し出したのはRINが逃げる時に放り投げた何か―実は店の伝票だった…)
 部下S:…L様…あの…
  L様:何か文句あるの?
 部下S:いっ!いいえ!!
  L様:じゃv払うわよねv
 部下S:はっ!はい!払います!いえ!払いたいですゥー!!(T_T)
  L様:そうvじゃあよろしくねv螺旋行きましょv
     ―そう言ってL様と螺旋空間移動でその場から消える―
     ―それから暫くして…部下S…伝票を見つめ深く溜め息を吐く…
 部下S:ああ…何故私が…こんな…
     (それだけ言ってレジへと向かう部下S…)

     ―暫ししてウェイトレスが入って来て後片付けをして去る…

                            ―取り敢えずは…終わり?―


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




 
 
虚無の欠片 ―外伝1―


 「……いらないわよ……そんな称号……」
 小さく吐き捨てたリナの様子をゼロスは満足そうに薄く笑みを浮かべて見ていた…

 「デモン・スレイヤーですか…確かに或る意味リナさんにはふさわしいのかもしれませんね…」
 リナ=インバースの数多ある二つ名に、今後新たに加わるだろうその名を思いそう呟く…
 「…それにしても…リナさん…まさかデモン・ブラッドを噛み砕いてしまうとは…」
 ゼロスはリナと魔王との戦いの一部始終を見ていた…魔血玉のタリスマンを噛み砕き四界の魔王の呪文を使う所を…
 「それにいくらあの場所とはいえ…あのお方の術を二刀に分ける等と…」
 「リナさん…あなたは本当に人間ですか?」
 「取り敢えず…一度獣王様に報告をしに戻りますか…」
 (本当はもう少し見ていたい気もするんですけどね…)
 そうしてゼロスはリナ達の様子を見るのを止め、その空間から完全に姿を消した…


 
―獣神官の新たな仕事―


 「獣王様只今戻って参りました」
 ゼロスは金髪の女性の前に現れて礼を尽くしてそう言った。
 「今回のご報告を致します」
 ゼロスからの報告を受けた獣王は僅かにその眉宇を顰め、そして件の人間の魔道士リナ=インバースに直接会った時の事を思い出す…
 …暫し考え…
 「ゼロス…私は今回リナ=インバースに直接会った…それは魔王様からのご命令でもあったが、私自身気になる事があったからだ」
 「気になる事…ですか?」
 ゼロスは主の唐突な言葉に思わず問い返す…
 「その通りだ…私だけでは無い、ダルフィンも似た様な事を言っていたが…それ以上に魔王様がな…」
 「海王様に魔王様がですか…ですがそれは…」
 「ああ…もちろんそれもあるだろう…だが…」
 「ゼロス…我々は封じられた魔王様の欠片を捜す為、また裏切ったガーヴの動きや、人間達の中に利用価値の有るものがいないかを探る為に常に人間達の動向には目を向けてきた。特に能力の高い魔道士は様々な意味で注意を払っていた。だがリナ=インバースの事はレゾ=シャブラニグドゥ様が滅ぼされる、精々半年程前から少しずつ本当なのかどうかも怪しい好い加減な噂が人間達の間で上る様になっていた、その程度のものだった…」
 「…それまでのリナ=インバースについての我々の認識は、その名前一つである程度の負の感情が得られる、と言う程度の物だった…」
 「ゼロスよ不思議に思った事は無いか?何故あれ程の能力(ちから)の持ち主が極最近まで噂に上らなかったのか」
 「そう言えば僕も随分長い事人間界に潜入していましたが、確かにリナさんについては突然噂になるようになったという感じでしたね…リナさんのあの性格ではそれまで噂になるような事をしていない筈は無いでしょうし…」
 「そう…それでダルフィンがリナ=インバースの過去に何か秘密が有るかもしれないと言って部下に調べさせたらしいのだが…何も判らなかったと言って来たのだ…」
 「何もと仰いましても…リナさんは人間ですし…まるで過去に痕跡が無いという事は…」
 「ああ…そんな事はあり得ない…相手が人間で有る限り…」
 「では…リナさんは…」
 「だがなゼロス…実は一カ所だけ結界の内にあって、我ら魔族が容易には手出し出来ぬ地がある…」
 「…そういえば…確かにあり得ない事では無いですね…」
 「リナ=インバースがその地の出身かどうかは判らぬが、もしそうであったなら調べる事が出来ずとも何もおかしな事ではない」
 「噂にならなくてもそれほどおかしくありませんし…わざわざ調べに行くものもいないでしょうね…」
 「ああ…あの地だけは恐らく調べていないだろう…何しろ滅びに行く様なものだからな…」
 「…でも獣王様…リナさんって本当にただの人間なんでしょうか…」
 「それは今後の調査ではっきりするだろう、取り敢えずお前は引き続きリナ=インバースの行動を監視していろ、出来るだけ本人に気付かれない様にな」
 「解りました、でも気付かれた場合はどうしましょうか?」
 「そうだな…気付かれない方が都合が良いが…もし気付かれた場合は…お前の判断に任せる…だが出来るだけ気付かれないようにしろ」
 「それはやはり何か意味が…」
 「お前もまだ滅びたく無いだろう」
 口の端に笑みを浮かべ獣王は言う…
 「え…あの…それは…もしかして…」
 冷や汗を垂らしながらゼロスは己が主を見る…
 「リナ=インバースはさぞお前を怒っていることだろうからな…いきなりあのお方の術で滅ぼされてもおかしく無いだろう」
 にやりと楽しそうに言う。
 「はあ…確かにそうですね…解りました…では獣王様、リナさんの監視に戻ります」
 そう言って礼をし、空間移動でリナの方へとゼロスは戻る。

 「…だが…リナ=インバースか…一つだけ気になるのは…その名だな…」 
 獣王はゼロスが姿を消した後ポツリとそう呟いた…

                                      ―終わり―
  


 
 
 

          

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