―巡り会いシリーズ― 

 クリスマスの過ごし方―太公望・邑姜・老子の場合その1

 「…ヌヌヌ…」
 「…お養父様…行って来ます…」
 「………」
 「…ただいま…おや?邑姜?まだおったのか?」
 「…小父様…帰ってこられたんですね…ちょうど出るところだったんです…」
 「…うむ…そうか…」
 「…今晩はどうされるのですか?」
 「…今晩か…おお!そうだ!邑姜!おぬしはどうなのだ?あいておるのか?」
 「…私はいつも通りです。学校から帰ったら、宿題をするつもりです」
 「…では今夜時間をつくってもらえぬか?」
 「どうかしたんですか?」
 「…うむ…ちょっとな…おぬしを連れて行きたいところがある…」
 「…そうですか…解りました…では行って来ます」
 「…うむ…行ってくるがよい」
 「………」
 「…で…老子…おぬしも来るのだぞ」
 「……めんどくさい……」
 「…まったくおぬしは……引きずってでも連れて行くぞ!」
 「…ヌヌヌ…」
 「…眠ったふりをするでないわ!…まったく…」

                                  ―続く―