―…最初に『それ』を『疑問』に思ったのは何時の事だっただろうか…


 
基なる疑問―序―


 …誰もが当然の如く持っていて…僕の様な立場なら知らないなどということは有り得ないだろう『それ』…

 ……でも…現実として…僕は『それ』を知らなかった…

 …ずっと『そのこと』に『疑問』さえ抱かなかった…

 …『あのこと』が無ければ…現在(いま)でも『そう』だったかも知れない… 

 …一時はそれについて随分悩んだけれど…

 …現在(いま)ではそれももう遠い想い出…

 …勿論…現在(いま)でも真実は解らない…

 …もしかしたら…

 …僕にとって…『それ』はとても重い『モノ』かもしれない…

 …そう…とても…

                                  ―続く―