―「バカモヤシ!!」―
 聞こえた声にハッとし、反射的に『退魔ノ剣(クラウン・クラウン)』を握る。
 目の前にはアクマ…レベル4…
 …倒さないと…そう思う…

 ―一瞬…何故か途切れていたらしい『意識』…『そのこと』を…欠片も意識に上らせず…
 そうして『アレン』は握る『剣』に『力』を込め…
 神田と共にレベル4を切り裂く…

 ―長かった激戦が終わり…二人の吐く息は荒い…

 その荒い息で…『ドサ』と座り込み…『アレン』は言う… 

 ―『痛み』で失われたのだろう『意識』…引き戻した神田の『怒声』…

 …あのままだと…アクマにやられていたかも知れないな…
 そう思いつつも…決して感謝の言葉など言わない…
 …大体…素直に『感謝(それ)』を聞く神田じゃ無いし… 
 …それに…神田に『助けられた』なんて認めるの癪だし…

 ―だから言うのは『いつもの科白』…

 ―「「アレン」だっていってんでしょ」―
 
 ―『いつも』の『苦情』…
 その『筈』の『言葉』…

 ―異なる『モノ』があるとすれば…『それ』は… 

 ―『彼の少年(アレン)』の内なる『何か』…

                                       ―続く?―