―「ずっと 待ってたんですよ 「ア●●」!」―
 そう言って『僕』へと伸ばされる『手』…

 ……アア…アア…『オレ』モ…待ッテイタヨ…兄サン……

 …サア…マナ…モット…『オレ』ヲ呼ンデ…

 …『アレン(オレ)』が『覚醒(オキレ)』ルヨウニ…

 ―【呼ンデ】―
 そう思っていたら『意識』が浮上する…

 …アア…『目ガ覚メル』ノカ…

 うっすらと目が開く…
 ―ズグッ―
 そして感じる『不愉快』な『痛み』…

 …アノ『傷』が疼ク…クソ…『イノセンス』メ…
 『オレ』は『身体』を起こしそう思う。

 …と『視線』を感じ『そちら』を見ると…『其処』には『金色のゴーレム』…―

 ……ティムキャンピーカ……

 ジッと『オレ』を見る『ティムキャンピー』の姿に…『オレ』はその『視線』が妙に『不快』で睨む…

 ―『14番目』がティムキャンピーを据わった瞳で睨み据えた時…

 ―「アレンくん」―
 不意に横手から聞こえた『アレン』を呼ぶ少女の声…

 ―「起きたの? やだ私監査官のベッドでうたた寝しちゃった…」
 そう言ってむくりと隣のベッドで少女が起きあがる。

 ―「任務帰りお見舞い来るもんじゃないねぇ―
 そう言って笑う少女は『アレン』の『仲間』…

 ……『エクソシスト』カ……
 『オレ』は呼ばれた『声』に『アレン』が『起きる』のを感じ…
 ……ソウイエバ…『アノ時』モ『黒髪ノエクソシスト』ニ『邪魔』サレタナ……
 そう思って舌打ちを付きたくなるのを抑え…

 …………マアイイ…イマハマダ…少シ早イ……
 そう思って…浮上してくる『アレン』の『意識』と『大人しく』変わる。

 『アレン』に『オレ』を気付かれない様に…そう思って… 

                                       ―続く?―