―『オハヨウ…』―

 …あの時のあの『呼(コエ)』…『アレ』には確かに確固たる『意志』があった。
 
 …けれどだとしたら何故…?…

 …我輩を裏切った『14番目』が…ずっと『自分』の『正体』を隠していた『14番目』が…何故今になって…?…

 …これまで巧く我輩を欺いてきたのに…何故敢えてバラす様な真似を…?…

 …浮かぶのは…そんな『疑問』…

 …それとも…

 …もしや『アレン・ウォーカー』と『14番目』は…

 不意に脳裏に過ぎった『可能性』は…『14番目』の『能力』を考慮に入れれば十分に有り得ることで…

 「…ただ…」
 ポツリと呟く。
 
 …だとしたら幾つか気になることがある…

 「…やはり…確かめてみる必要がありますネェ…v…」

 …『アレン・ウォーカー』に会って…

 …それに…『アレン・ウォーカー』が『14番目』ならば…『教団』などにいつまでもいさせる訳にはいかない…

 「…迎えに行きましょウ…v…皆さンv…我がノアの『14番目』の『子供』ヲ…v…」
 そう言って我輩は集まった皆ににっこりと笑い掛けた。

                                       ―続く?―