―《来なさイ 「14番目(アレン・ウォーカー)」v》―
 ―《お前が 我々と共に 来るというノナラ》 《この見世物(ショー)をやめてあげマショウv》― 

 唐突に脳内に響いた『その声』に僕は目を見開く。

 …なんっ…だって…!?…

 ―そして思い出す。

 …それじゃ……

 ―「これ以上仲間を犠牲に…ていうかあられもないポーズにされたくなかったら言う通りにしなさい」―
 笑って言ったあの変態(ノア)…

 ―「少年 オレらは お前を 迎えに来たんだぜ?」―
 にこやかにそう言ったティキ・ミック…

 ―「お前は二度と教団へは帰しまセ〜ンv」―
 僕の上に伸し掛かって、僕の首に手を掛けてそう言った伯爵…

 …そしてその伯爵が…

 ―「アレン・ウォーカー キミが自ら進んで 教団を捨てられる ようにしてあげマショウv」「今日は キミの退団パーティーでスv」―

 …言ったあの『言葉』と…

 ―「それが 目的?」―
 …アルマが目覚め始めたと…そう言ったロードにそう問うた『あの時』…『そう』とも『違う』とも答えず…けれどどこか意味深な表情で…僕に笑い掛けたロードの…『あの時』の『あの表情』…

 …まさ…か…?…

 …『アレ』は…このことを…?…

 …それじゃあ…これは…この全ては…僕を…?…

 「…そんなっ…冗談じゃ…ないっ…」
 脳裏に浮かんだ『ソレ』に…怒り混じりにそう吐き捨てた。  

                                       ―続く?―