…オレは…今『なに』をした…?…

 ―刺した。『誰を?』…

 この感触。『それ』は…生身の肉…血の匂い…そしてなにより…

 …目の前の『コイツ』は…

 ―「ちゃんと…」「アルマの顔 見てくださいよ」―
 そう言った『コイツ』は…

 ―「モ…」「モヤシ…っ」―

 ゆっくりと変わっていった『アイツ』の肌の色。

 …オレは…何て言った?…何をした…?…

 ―「僕は悪魔払士(エクソシスト)アレン・ウォーカーです それ以外には死んでもならない!!」―
 そう言った『アイツ』に…

 ―「全部 お前のせいだろうがノア野郎おっ」―

 ―変わってしまった肌の色。倒れた『アイツ』…

 …肌の色が変わる。変わっていくその間も、喋っていたのは『アイツ』だった。

 ノアなんかじゃなく。

 …なのにオレが言った事は…やったことは…

 …泣きそうな顔のアルマ。
 『アイツ』が見ろと言ったその顔…

 …オレに『逃げるな』と言った『アイツ』…

 …オレが『逃げた』から…
 見たくない現実から目を逸らそうとした。考えたくなかった。誰かのせいにしたくて…だから…あいつを斬って…

 …そして…

 ―《ありがとウ 神田ユウv》―
 ―《覚醒デスヨv!!!》―
 ―《貴方がアレン・ウォーカーをイノセンスでボロボロ〜に傷付けてくれた『おかげ』で! 彼の内に潜む「14番目」が完全に呼び起こされたのデスヨv!!》―
 ―《ノアは神(イノセンス)への憎しみを決して忘れナイv》《傷付けられれば 傷付けられるほど それは吹き出すノデスv》―

 ―(俺があいつを……)―

 ―「ありがとウ!!」「アレン・ウォーカーはもう終わりデスv」―

 …ノアに…してしまったのか…?…

                                  ―続く?―

 ―あとがき―
 このネタはは実は途中までは10月号が出る前に197夜ネタとして書いてました。でも書いてる途中で…「あれ?なんかコレって思いっ切り次回以降にSQの方で書かれそうな内容なんじゃあ…」と思い、途中で書くのをストップ…取り敢えず下書きネタとして『温存』しとこうと思い、結果思った通りだったのでファイル名を変更198夜ネタにしました。

                             ―それではまたの機会に―RIN―