…ずっと『アレン』を守ってきた。

 …『アレン』を『狂ッタノア』から隠す為…その『存在』を気付かせないようにと…

 …だけど結局気付かれてしまった。

 …『アレン』の内(なか)の『狂ッタノア』に…

 『ネア(オレ)』も『アレン』も『14番目(ノア)』で…そしてこれまで『オレ達』は『ノアノ狂気』に呑まれていなかった。

 『ノア』に呑まれ『自我』を失うなど『一族』としてあるまじきことだと思っているし…なにより『それでは目的を遂行できない』と思っていた。

 …そう…『ネア(オレ)』の『目的』…

 …それは…『狂ッタノア』に呑まれ『人間としての自我』の『記憶』を忘れ去った『千年伯爵』を…その『記憶(メモリー)』から『解放』すること…

 …そう…喩えその為に…最愛の彼を殺す事になろうとも…

                                  ―続く?―