…彷徨い森は夢幻の森…

 …叶わぬ夢が叶う森…

 …彷徨い森は魔女の森…

 …夢を叶える魔女の森…

 …当て所無く旅する者よ…彷徨い森を捜してご覧…

 …叶わぬ願いを追う者よ…彷徨い森を捜してご覧…

 …霧煙るその森は夢幻の森…

 …見果てぬ夢も叶う森…

 …訪ねてご覧森の奥…

 …小さな村と小さな館…

 …魔女の棲まうその森を…


 
―彷徨い森―
       ―序―
  


 「…彷徨い森?」
 そう疑問の声を上げたのはラビだった。
 「そう『彷徨い森』。そう呼ばれる森を捜すのが今度のキミ達の『任務』だ」
 頷いてコムイは一同に集まったエクソシスト達を見渡す。
 「…でも兄さん?なんでこんな時に…?…」
 『室長』として『任務』を言い渡した兄にリナリーはそう問い掛ける。
 
 ―勿論兄妹とはいえ、常ならば滅多にそんな疑問は差し挟まない…だが…今回は別だった…

 …何故なら…『大切な仲間』であるエクソシストの一人…『アレン・ウォーカー』がノアの襲撃により、仲間を庇い…そしてその後行方が知れなくなってしまった…その直後であったから…

                                       ―続く―

 ―あとがき―
 皆様どうもRINです。漸くDグレの複合企画小説『彷徨い森』の序話が書けました。
 この話はクロノ=クラウンシリーズの番外編にあたるものです。 
 シリーズの重要なネタバレとゲストとしてオリキャラが登場する為、本編は『隠し』とさせて頂きます。

                             ―それではまたの機会に―RIN―