…天に地に…世界(そら)に…
 …『魔力(ちから)』が満ちる…

 …『魔力(ちから)』が…騒ぐ…
 …『あたし』の中で…
 …『彼女』の中で…

 『…ああ…遂に…』

 …耳に入ったその言葉…
 …囁いたのは…
 …『あたし』と『彼女』…
 
 …その事実に…
 …極上の微笑みを浮かべ…

 …くすり…

 『…さあ…もう一押し…』

 …別に無理矢理でも行ける…
 …真実(ほんとう)は…
 …でもそれでは『彼女』への影響が大きすぎるから…
 …だから…いまは…

 …口端に笑みを浮かべ…
 …ゆっくりと口唇を開く…
 

 至宝―6―


 …天に地に…世界(セカイ)に…
 …『魔力(ちから)』が満ちる…

 …『魔力(ちから)』が…騒ぐ…
 …『あたし』の中で…

 『…ああ…遂に…』

 …耳に入ったその言葉…
 …囁いたのは…
 …『あたし』か『彼女』か…
 …或いはその両方か…

 …だが…どちらにしろ…
 …『…刻は来た』のだ…
 …『彼女』の言葉通りに…

 …ならば『あたし』は…
 …『あたし』のやるべき事を…

 …ゆっくりと瞳を閉じ…
 …深く静かに深呼吸をし…

 …ざわめく『魔力(ちから)』を感じ取り…
 …『あたし』は意識を集中し…
 …『魔力(ちから)』を練り…
 …『魔力(ちから)』を制御する…

 …両の腕を掲げ…
 …重々しく口唇を開く…


 …口唇(くち)に乗せるはカオスワーズ… 

 …朗々と…辺りに響くは…

 …『あたし』と『彼女』の聲(こえ)…


 …大気が歪む…
 …時空が歪む…
 …次元が歪む…
 …世界が歪む…

 …押し寄せる様に…
 …寄せては返す波の様に…

 …『光』が『闇』が…
 …渦巻き…
 
 …『混沌』が溢れ…

 …そうして『虚無』が具現する…

 …『金色』に『光』輝く太母(ハハ)なる『闇』が…

                                  ―続く―

 ―あとがき―


 RIN:…アウ…るりさん申し訳ありません、またも遅れてしまいました<(_ _)>
  L様:…ホントよね〜あんたそんな何回も遅れて懲りるって事を知らないの?
 RIN:アウ!!L様!!
     …な…何故に此処に…
  L様:う〜ん?そんなの決まってるじゃないv
 RIN:…ま…ましゃか…
  L様:そうv
    ―にっこりと極上且つ物騒で腹黒く不吉な笑みを浮かべるL様…
     (…どうやら命が要らない様ねv部下Sv…)
  L様:そのまさかよv
 RIN:…そ…そんな…今回はL様出てるじゃ無いですかっ!
    ―蒼白になり悲鳴の様な声を上げるRIN…
  L様:そんなの当然じゃない!あたしが主役なんだからv
 RIN:…ゑ?…あの…確か主役は…
    ―ギロリと凄まじい眼で睨まれるRIN…
 RIN:アワワ…
    ―慌てて手で押さえて口を閉ざすも時既に遅し…
    ―…L様につっこみを入れるなんて…なんて命知らずな…
  L様:…いま…何か言った?RINv
    ―にっこり微笑んで愛用の大鎌を振りかぶるL様…
     (…部下S…あんた…スペシャルおしおきフルコース決定ね…)
 RIN:…あうあう…
     …済みませんL様!
    ―言うや否や速攻ダッシュで逃げるRIN…
  L様:逃がさないわよvv 
    ―そう言って笑みを浮かべ姿を消すL様…
 
    ―暫し後…何処からともなく響く悲鳴…
    ―ゆっくりと幕が降りてくる…
                                  ―幕―
 


 ―奈月るり様お久し振りですm(_ _)m
 ―ここまでお読み下さりどうも有り難うございます<(_ _)>
 ―久方ぶりに…やってしまいました…L様のあとがき乱入…
 ―『至宝』第6話遅くなりましたがお贈り致したく思います。
 ―…次回は久し振りにゼロス視点になると思います…タブン…(ヲイッ!!)←謎のつっこみ

 ―えーと…それと…ここ最近ウイルスメールが多発しており、暫く前まで結構頻繁に怪しげなモノがRINの元にも届いておりました…
 …一応チェックは済んでいるのですが、念の為に暫くメールでの発送を控えようと思います。
 
 ―申し訳ありませんが、どうぞご了承お願い致します<(_ _)>

                   ―それではまたの機会に―RINm(_ _)m


 ―3/7:誤字発見・訂正致しました。
      済みませんでした<(_ _)>