セイルーン王国の重臣達は何故か、大勢で集まるには少々手狭な密室に集まり円卓を囲んでいた…
 彼等はいま重大な問題に直面していた!
 ―そしてその相談(密談とも言う…)の為に彼等は人目を忍び、政務の合間を縫って、王城の一室に内密の内に集まっていた…


 
スレイヤーズのお見合い ―アメリア編・序―

 「第一王位継承者フィリオネル殿下は多少豪放な所があるが良いお方だ、きっとご立派な良い王となられるだろう!」
 「実際いまでも殿下が政務を取り仕切っておられるようなものだしな」
 一人の言葉に一人が頷いてそう言う。
 「しかし…殿下が即位された時、王位継承権は…」
 「第二王位継承者のクリストファ殿下が継承権を放棄され…第三王位継承者であられたランディオーネ殿下は重罪人として継承権剥奪…」
 「普通に考えれば第一王女のグレイシア様に第一王位…第二王女のアメリア様に第二王位…となるのだろうが…」
 「…一体グレイシア様は何時になったらお戻りになられるのか…」
 「…アメリア様もだが…ご自身のお立場を解っておられるのか…」
 「…お忍びで市井の様子を見聞されるはセイルーン王家の伝統とはいえ…」
 「…このままではセイルーンは…」
 「…やはり…かくなる上は…」
 「せめてアメリア様にしっかりされた伴侶足りうる方を!!」
 「グレイシア様にもお戻りになり次第!!」
 「そのためにもいまから候補を広く募る必要が!」
 「勿論内密に!!」
 「せめて御自覚だけでも持って頂かなくては!!」
 握り拳を振り上げて声を顰めつつも重臣達は話しを進めるべく計画を立てていく…

                             ―続く―
 ―あとがき―
 こんにちはRINです、スレイヤーズのお見合い・アメリア編です!
 え?ゼロスの話しはどうなったんだって?ゼロスの相手は誰なのかって?
 それはもう少しお持ち下さい、一応書く順番決めてありますので…
 取り敢えず…暫くアメリア編が続いて次はゼルガディス編になると思います、それからガウリイ編があってそれらのエピソードがで終わってからリナ編にいく事になると思います。
 ちなみに各エピソードとは別に本編もあります…そちらはチョッピシシリアスになるかもしれません…
 ―それではまたの機会に―RIN―