―三代目は任務について詳しく話さなかった…
　…カカシが三代目から受けた指示…
　…それは…

　…暗部詰め所・第０３待機所に行き、特別編成部隊の作戦に参加する事。

　…ただそれだけだったのだ…
　

　噂と事実と真実と―５―


　「『行けば分かる』って言われちゃってさ…」
　…後ろ手で頭を掻きながら、いつも通りの飄々とした様子で、カカシは言った…
　「…でも…困ったことにゼンゼンわかんないんだよね…」
　…なんとか普段通りに見せ様と笑って見せているようだが…
　…その内心は酷く困惑している様だな…
　…普段下忍任務の時の『それ』とはまるで違う…
　…にしても…
　「…どうやらはたけ上忍は、私の話をまるで聞いていなかったようだな…」
　…こいつ…これでも一応エリートなんだよな…
　…はあ…
　「…『特別参加の上忍は私の指揮下に入って貰う』…そう大まかな作戦説明前に告げていたのだがな…」
　…これじゃあ先が思いやられるな…　
　「…あ…ああ…そうなの？…で？それってオレだけ？ここにはおま…君ら以外はいないみたいだけど？」
　「……それはわかるか……そうだ…で？それがどうした？」
　…それでも…上忍は上忍か…まったく…中途半端な…
　「…いや〜…人手不足だって聞いてたから…」
　「…当たり前だろう…今日の任務出動部隊は我々だけではない」
　…それくらい察しろ！バカかこいつは！
　「…あ〜そうだよね〜」
　「…それでは…疑問が解消されたのなら、そろそろ本題に入りたいのだが？」
　…やっぱり…こいつに話すの止めた方がいいかも知れないな…
　「…本題？」
　「…そう…本題だ…」
　…だが…
　…あー！親父もやっかいな事を遺して逝ってくれたモンだよ…
　…くそっ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―続く―
　―あとがき―
　こんにちは、ＲＩＮですm(_ _)m
　『噂と事実と真実と』ようやく第５話が書き上がり、久し振りの更新となりそうです。
　皆様、本当に長らくお待たせし、申し訳ありませんでした<(_ _)>
　…と神妙にお詫びさせて頂きましたが、話の内容的には、さして進んでおりません…
　…申し訳ありません…<(_ _)>
　…今回の任務を切っ掛けに…ナルトのカカシへの評価はドンドン下がって行きます…
　
　―用語解説―
　特別編成部隊＝任務での部隊編成の一つ。
　通常それぞれ所属の部隊や班があり、普段はそちらの通常部隊で任務を行うことになっている。
　…だが、任務の性質上・作戦上等（…他にもあるが…）の理由で、部隊ごとに任務を受けるのではなく、個人個人に任務が割り振られる時、その任務用に特別に編成される部隊のことを言う。
　班（基本小隊）単位の場合は、特別編成班。
　…ちなみに時と場合において…
　…階級に応じ…
　暗部なら、暗部・特別編成部隊。
　上忍なら、上忍・特別編成部隊。
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　以下略
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　…というような感じになります…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―それではまたの機会に―ＲＩＮ―