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「マナっ!マナっ!今日はいっぱいお客さん来てくれたねv」
明るい声で茶色の髪の少年が満面に笑顔を浮かべる。
その手に持ったシルクハットの中には、少年が見たことないほどたくさんのお金…その金額の多さに少年は目を輝かせ…
「今日はお腹一杯ごはんが食べられるねv」
そう言って少年は目をキラキラと輝かせて嬉しそうに笑った。
―前奏曲(プレリュード)も
やはり茶番劇(ファルス)―
―1―
アレンは嬉しそうに…それこそ目をキラキラと輝かせてシルクハットの中を覗き込んでいる…
…理由は…いつもより客が多くて…そして…いつもより稼ぎが多かったからだ…
「そうだねアレン…今日は…お客がたくさんいたね…」
嬉しそうなアレンに対し…しかしマナはどこか憂いを含んだ声で答え…
「……?…どうしたの?マナ?」
そのマナの声にアレンは不思議そうな表情で顔を上げて…
「…あっ!…もしかして…マナ…どこか具合…悪いの…?…」
そう心配そうに表情(かお)を歪めてマナの顔を覗き込む…
そんなアレンにマナは「心配ないよ」とにっこり微笑んで頭を撫でた。
―続く―