―Web拍手御礼駄文エイプリルフールバージョン―Dグレノアレン

 
エイプリルフールって良い日ですよねv ―1―

                  (『神』に愛されし存在(もの)シリーズ設定)



 …ちょっと思いついたことがあって…僕は久し振りに『家』に帰ってきた…
 「あれ?千年公?ロードはいないんですか?」
 …おかしいな?いつも真っ先に出迎えてくれるあの子がいないなんて…どうしたんだろう…
 そう思いながら僕は伯爵に話し掛ける…
 「エエvちょっとロードは…って!アレンvアレンじゃないですカvどうしたんですか!?vいつ帰ってきたんですカ!?vいえそれよりアレンいま我輩のこと…!v…」
 …あまりに自然に…まるで『以前のように』話し掛けたためか…伯爵は最初僕だと気付かなかったようだ…
 …ちょっとムカツク…
 「さっきですよ千年公v」
 …だが僕は内心の『それ』を隠し…にっこりと微笑む…
 僕のその言葉にじわりと伯爵の瞳が潤む…
 「アレン!vアレン!v許してくれるんですカ!?v我輩のこと許してくれるんですカ!?v」
 そして凄まじい勢いで僕にしがみつく…
 …痛いですよ…伯爵…
 「いやですねーv千年公v許すもなにもv僕は千年公のことダーイスキvですよv」
 …にっこり笑って僕はそう言う…
 「アレン!v本当ですカ!v本当ですカ!v」
 …うっわー…伯爵凄い迫力…
 「アハハハv…なに言ってるんですか?千年公v」
 …さあ仕上げだ…
 「…嘘に決まってるじゃないですか…僕はマナを殺したあなたを絶対に許すつもりなんてありません…あなたなんか大ッ嫌いです!」
 ―ピシッ!
 …あっ!固まった…
 「…ア…アレン…」
 …うん…どうやらかなり伯爵にダメージを与えることができたようだ…
 「久し振りにロードと遊んであげようと思って帰ってきたんです…ついでにちょっとだけあなたの相手もして差し上げようかなと…エイプリルフールって知ってます?伯爵?今日は嘘を吐いても良い日なんですよv」
 …そう…これが思いついたこと…
 「だからちょっとだけ嘘を吐いたんですvあっ!食事くらいだったらいいですよ?そのかわりあなたの奢りでお願いしますねv」
 「…ア…アレンv…あの…どれが本当で…どれが嘘ですカ?v…」
 恐る恐るといった様子で伯爵が聞いてくる…
 「いやですねーv伯爵vそんなの解りきってるじゃないですか?v…あっ!でも食事の件は本当ですからねv」
 …にっこり笑って僕は言う…
 …『本当』なんて絶対に教えてやらない…
 …だってマナを殺したあなたをまだ許すつもりなんてないんだから…
 
                                ―取り敢えず終わり―
 

 
                                   
【第2話】