―Web拍手御礼駄文『オモイ』シリーズ(マナサイド)

 ―そうして『オレ』は『あんた』と出会った…―
                      ―4―




 「…見てあの子気味の悪い手…」
 背後から聞こえてきたその声に…
 「…真っ赤だわ…まるで血みたい…」
 その『言葉』に…弾かれるように顔を上げ…反射的に駆けだしていた…

 …『有り得ない』とは解ってはいたけれど…

 …それでも…『それ』はよく『赤の他人』から弟が言われていた『言葉』だったから…だから…

 …殆どなにも考えず…『其処』に向かっていた…

 ―…そして『其処』には…昏い瞳でチラシを配る茶色の髪の子供が一人…

                             ―続く―
 

 



                                   
第5話