3月14日(ホワイトデー)はバレンタインデー程では無いが製菓業者にとって掻き入れ時である…
 そしてこの日以降暫くの間、売れ残りの菓子が安くなるという現象が見られる…
 そして…ここに一人、その売れ残りの…通常ならば高すぎて容易には買う気になれぬ様な、そんな菓子の詰め合わせの一つに狙いを定め、その菓子を売っている店で、暫く前から短期のバイトとして働いている一人の少年がいた。

 ―アルバイトをしよう!!―(ホワイトデー編1)
 
 3月14日(ホワイトデー)はバレンタインデー程では無いが製菓業者にとって掻き入れ時である…
 そしてこの日以降暫くの間、売れ残りの菓子が安くなるという現象が見られる…
 そして…ここに一人、その売れ残りの…通常ならば高すぎて容易には買う気になれぬ様な、そんな菓子の詰め合わせの一つに狙いを定め、その菓子を売っている店で、暫く前から短期のバイトとして働いている一人の少年がいた。
  
 少年が初めてその店のバイトをしたのは約一ヶ月前、バレンタインデー直前からであった…
 彼はあまり自分の事を話さなかったが、明るい性格と雰囲気から直ぐに店の人間達と仲良くなった…
 その時も短期のバイトであった為、彼は期間が終わると皆に惜しまれつつもそのバイトを終えた。
 …機会があったらその時にまた…そう言って…
 そして一月後…彼は再び短期アルバイトを募集していたその店にバイトの申し込みにやって来た…
 彼のバイト決定は即満場一致で決定した… 

 「ねぇ…風見君はあと一週間でバイト終わりだよね…」
 長期バイトの少女が、その日のバイトが終わって帰ろうとしている彼を呼び止めてそう言った。
 「あ…あのね…みんながね…明後日お店お休みだからバイトも休みでしょ、だからもし良かったら一度くらいみんなで遊びに行かないかって言うんだけど…風見君は良いかな?用事とか無い?」
 「僕は…用は別に無いけど…でもいいの?僕も一緒で…」
 少女の戸惑いがちなその言葉に、少年は躊躇いがちにそう問い返した。
 「何言ってるの!みんな風見君の事好きなんだよ!来てくれないと詰まらないよ!」
 「有り難う、それじゃあまた明日」
 そう言って少女が風見と呼んだその少年はバイト先の店を後にした。
 
 店を出て、それから少年は直ぐ近くのコンビニで買い物を済ませると今度は早足で人通りの無い狭く複雑な道を進み始めた。
 暫くして完全に人目の無い事を確認すると彼はヴンという音と共に何もない空間へと姿を消した。

                   ―続く―

 ―あとがき―
 うわっ!済みません続いちゃいました!
 さて一見オリジナルの様に見せかけて、実はこの話オリジナルじゃありません!最後まで読まれた方は既に解っておられるでしょう!単に偽名使って、言葉遣い変えてるだけです(あのままじゃいくら何でも目立つという事で…)
 バイトの少女はオリキャラですけど… 
 次回はあの二人が酒飲みしながら掛け合いする予定…です…
 さてクイズですあの二人とは誰と誰でしょう?
 解った方はBBSにでもカキコして下さい、日頃のご愛顧のお礼と度重なるご迷惑へのお詫びも兼ねて突発リク権を差し上げます。
 尚募集期間はこの話の次回UP迄で、先着一名様に限らせて頂きます。(一応原則として…)
 それではまたの機会にm(_ _)m