…ある日ナナミは…気晴らしに一人でラダトに買い物に行った…
 …『そのヒト』に出会ったのは…その帰り道でだった…  


 不思議なヒト―1―


 …最近『色々』あったからか…ハキョウの様子がおかしい…
 …まるで『なにか』に追い立てられる様に、四六時中走り回っている…

 …理由はわかっている…ナナミ自身…『あのこと』はとてもショックで…
 …できることならと…なんども…思った…

 …なんども…もう止めようと…言いそうになった…

 ………

 …なんで…ハキョウなの!?…

 …そう…言いそうになった…

 …でも…誰にも言えなかった…
 …相談できなかった…

 …わかっていたから…

 …ハキョウが…みんなに…期待されているって…

 …そうして思い悩んでいる時に…『そのヒト』に出会った…
   
                                  ―続く―