…一人でラダトまで買い物に行った…
…気晴らしのつもりで…
…でも…全然気晴らしになんてならなくて…
…考え事ばかりしていた…
…そしてそれは帰り道でも…
…油断をしてモンスターに囲まれた…
…もうダメ…そう思った時…
…『そのヒト』が助けてくれた…
不思議なヒト―2―
「…ねぇ?ナナミちゃん…顔色が悪いみたいだけど大丈夫?…何か悩み事があるのなら誰かに話した方がいいよ…他人(ヒト)に話す…ただそれだけで意外と『何か』が変わる事もあるんだよ…」
…そう言って…
…色々話しを聞いてくれた『そのヒト』…
…「僕はレイル、『レイル=ロゼリクス』」…
…『レイル=ロゼリクス』さん…
…そのレイルさんの助言をうけて…
…わたしは…
…シュウさんにお願いしてみた…
…最近ハキョウが疲れてるみたいだから気分転換にお休みが欲しいって…
…シュウさんは少し考えて…でも小さく頷いて言った…
「…解りました…確かに最近少しハキョウ殿の顔色は思わしくないようですし…それも必要でしょう…しかし現在は戦争中…それにハキョウ殿は我々が休めと言っても大人しく休まれる様な方ではないでしょう…それは私より義姉であるあなたの方が解っているのでしょう?どうするつもりですか?」
シュウさんのその言葉に…アア…やっぱりシュウさんも気付いてたんだと…気付いていて気にしてくれてたんだと解った…
…レイルさんの言った通りだって…思った…
―続く―