―その頃は知らなかった…

 …『ハート』とはどういう『モノ』なのか…


 
―『ハート』と後の『使徒』二人―
                ―序―
  


 ―『自分』は…『何時』から『こうしている』のでしょうか…?…

 …『僕』は…『過去(むかし)』を憶えていません… 

 …『何処』で『生まれた』のかとか…『親』や『家族』や『親戚』…そして『友人達』…

 …『皆(みんな)』…『僕』をおいていってしまいました…

 …『僕』は『独り』です…

 …『彼ら』との『別れ』は…とても哀しかった… 

 …けれど…『現在(いま)』はもう…『皆(みんな)』の『顔』も『名前』も『憶えていません』…『思い出せない』のです…

 …ただ…哀しかった…『それ』だけを憶えています…

 …『彼ら』との『日々』は…きっと『キラキラ』と『輝く宝物』のような『日々』だったでしょう… 

 …だって…『彼ら』との『別れ』が…とても『辛く』て…『哀しかった』ことを…『憶えている』から…

 …だから『本当』なら…『僕』は…その『輝く日々』をその『思い出』を『宝物』として『大切』に抱き締めていたかった…

 …だけど仕方ないのです…

 …だって…『これ』は…『神様』との『約束』だったから……

 …嗚呼…『僕』は『独り』なのです…

 …そして…『独り』には慣れている…そう思っていました…

 …けれど…『それ』が思い違いであることを…否…『僕』が『忘れていた』色んな『コト』を…『思い出させて』くれた『出会い』がありました…

 …勿論…『過去(むかし)』を『思い出した』わけではありません…

 …ですが『彼ら』は…『僕』のすっかり『摩耗』していた『心』を…『感情』を…『思い出させて』くれました…

 …『灰色』に染まっていた『世界』に『彼ら』は再び『輝き』をくれました…

 …忘れかけていた…『僕』の『名前』…

 …長いこと…『誰』にも呼ばれずにいた…聞かれることもなかった…『僕』の『名前』…

 …その『名前』を…『キミ達』は呼んでくれた…

 …だから『僕』は思い出せた…

 …『僕』が…『誰』なのかを……

 …ありがとう…ありがとう…愛しているよ…

 …いつか『別れ』の『時』が来ても…喩え『忘れて』しまっても…それでも『キミ達』をずっと愛してる…

 …愛してるよ…『僕』の愛しい二人の『子供』…

                                       ―続く―

 ―あとがき―
 お待たせ致しました。漸く書けました、【『神』の計略】シリーズプロローグエピソード【『ハート』と後の『使徒』二人】…随分『温存ネタ』としての発表から随分時間が経ってしまいました…
 …本当に申し訳ないです、済みません。
 
 …さてこの話は事前に告知しているようにダーク展開です。
 死ネタとかあります。
 そして相変わらず捏造が激しいです。

 『正体』ショックの前に考えた設定なので『14番目』やマナやアレンの設定が原作とは全然違います。
 
                             ―それではまたの機会に―RIN―




            《   〜以下続 》