―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 「…クッ…クックックックッ…アハハハハハ…ハ…」
 左目を押さえ『オレ』は嗤う…
 「…ハ…ハ……ハッ…!…………もう…いいや…」
 …一通り嗤い…『オレ』はボソリと呟く。
 
 …呟いて…そして目を閉じる。

 『黒髪』を『白髪』に…『浅黒い肌』を『白』に…『黄金(きん)の瞳』を『銀灰色』に…ゆっくりと…『オレ』は『ノア化』を解く…

 「…やっぱり…」
 「レ…レロロー!」
 「…おいおい…マジかよ…」

 その『オレ』の姿を見て…ロードとレロとジョイドが呟き…そして背後では…

 「…え…なんで…さっきの話し…本当…だったの…?…」
 「…やっぱ…お前が…」
 「…え?え?…どういう…ことっスか…?…」

 『アレン』の『教団の仲間達』の声…
 …『リナリー』と言う少女の戸惑いに満ちた『それ』と…『ジュニア』のどこか苦い…けれど確信のこもった『それ』と…そして『チャオジー』とか言ったか…『サポーターの人間』の…未だに理解し兼ねている様子の…それぞれの呟き…

 ―そして『それ』に続いて…

 「…おい…ラビ、テメェ気付いてやがったのか」
 柱へと叩き付けてやった、あの『神田』と言うエクソシストが戻ってきてそう問い…
 「どういうことっ!本当なのっ!ラビっ!」
 次いでその『仲間』の『言葉』に反応しての事だろう…『リナリー』が『ジュニア』を問い詰め…
 「おっ!…タンマタンマッ!落ち着くさっ!」
 そう言って『ジュニア』が『仲間』を宥めようとする声が聞こえる…

 …だが…背後で起こっているその『じゃれ合い』も『オレ』にはどうでもいい。

 …そんなことより…
 そう考えて…『バレてしまった』以上じゃあ『どうするか』…?…『それ』について思考を巡らせる。

 …一応…『こうなった時』の事も想定はしていたが…だが…
 そう思って…
 『賭け』の分が悪くなった事に変わりないと内心で歯噛みしつつ…そんな内心はおくびにも出さず…

 …取り敢えず…『時間』を稼ぐか…
 そう胸中で呟いて…
 
 「……あーあ…バレちゃったか…」
 そう言ってロード達を見る…

 …ああ…驚いてる驚いてる…
 …愛しくも憎い『14番目(オレ)』の『兄弟達』…『その表情(かお)』を見られただけでも…まあ多少は溜飲が下がったかな…?…
 そう思って『オレ』は口元を弛め…
 …でも…
 そう考えて『兄弟達』を睨め付け…
 …まだ足りない…
 そう胸中で呟いて…

 「…マナが死んだ時…何処にいたかって?…『アレン』の内(なか)さ!『アレン』の内(なか)で眠ってたんだっ!ずーっとねっ!千年公に気付かれないようにするには『それ』しかなかったからさっ!」
 そう吐き捨てるように言った後…

 「アハハハハハッ…!!…」
 堪りかねてもう一度嗤いだしてしまった…

 …だって…何故なら…ロードが酷く苦しそうな表情(かお)をしていたから…


                    ―続く―

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 ※初出:2010年2月20日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)