―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 「…どうして…そんなに若い姿で…35年も経ってから現れたの…?…」

 …そうだ…ずっと感じてた違和感…これだったんだ…

 この『35年間』姿を見せなかったのに何故今になって…それはずっと気にはなっていた…
 …けれど…『それ』以外に…『何か』がずっと気にはなっていた。
 
 …『それ』がなんなのか…けれどずっと解らなかった…

 ―唐突に現れた『14番目』の言動に…色々混乱したり戸惑ったり…ショックを受けたりしてたから…

 …きっと『14番目』は…僕の気持ちを逆手に取って…ワザと…
 そう思いつつ更に問いを重ねる… 

 「…『マナ・ウォーカー』が死んだ時…『アレン』が『マナ・ウォーカー』をAKUMAにして壊した時…『何処』にいたのっ…ねぇ!答えてよっ!『14番目』っ!どこにいたのさっ!?」

 『14番目』はずっと俯いて何も言わない…

 …けれどその『沈黙』は僕の『推測』を『確信』へと変えていく。

 …でもだとしたら…『14番目』がさっき言った『言葉』の『意味』は…っ…
 僕はそこまで考えて唇を噛む。

 …アレン…『14番目』…
 心の中で2人の名を呼び…
 …ああ…『だから』だったんだ…
 僕は全てを『納得』する。

 そしてその時…

 「…クッ…クックックックッ…アハハハハハ…ハ…」
 上がる哄笑に『14番目』を見遣れば…『彼』は上を向き左手で左目を押さえて嗤っていた…
 「…ハ…ハ……ハッ…!…………もう…いいや…」
 そして暫く嗤った後…『彼』はボソリとそう言うと…
 
 …その直後明かな『変化』が起こった。

 ―『黒い髪』が『白』に…『浅黒い肌』が『白』を通り越し『青白く』…『黄金(きん)の瞳』が『銀灰色』に…ゆっくりと『変化』していく…

 「…やっぱり…」
 「レ…レロロー!」
 「…おいおい…マジかよ…」

 ―その『変化』を見て…ロードは拳を握り…レロとティキは目を見開く…

 「……あーあ…バレちゃったか…」
 そう言って『こちら』を向いた『彼』は…表情とウェーブがかったその髪質と滲み出る『ノアの気配』は『14番目』のモノ…けれど…微かに薄くなっているが、それでも確かにそこにある『左目の傷』が『彼』が『誰』なのかを物語っていた…

 「…マナが死んだ時…何処にいたかって?…『アレン』の内(なか)さ!『アレン』の内(なか)で眠ってたんだっ!ずーっとねっ!千年公に気付かれないようにするには『それ』しかなかったからさっ!」
 そう吐き捨てるように『彼』は言った…


                    ―続く―

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 ※初出:2010年2月18日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)