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―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
(『お蔵入りネタ』)
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「…『アレン』は『もう一人のオレ』だから『自覚』が無かろうが、どうだろうが『14番目(ノア)』である事に違いない。『人間』の『マナ』とは確かに違うが…」
『14番目』が自嘲気味に嗤って言ったその『言葉』に僕は目を見開く…
…じゃあ…やっぱり…アレンは…
「…でも『お前ら』はそれを知らなかったんだから…そんなに『アレン』に拘るのは変だろ?」
『僕ら』を嘲笑うように『14番目』が言う…
…『14番目』は『アレン』は『マナ』とは違うと言ってる…『それ』が指し示すのは…
「…『14番目』…お前は…いつ…『アレン』に『転生』したの…?…いつ…戻ってきて…『その身体』を手に入れたの…?…」
…なにも知らなかった『アレン』…どうみてもただの『人間』だった『アレン』…
…だけど…僕は『アレン』に惹かれた…だけど『千年公』は『アレン』を殺せなかった…
…そして…『アレン』の『養父』はあの『マナ・ウォーカー』で…『アレン』の『師匠』は『クロス・マリアン』…
…もしかして…そう思った時…
「…そんなのっ…どうでもいいわよっ…!…」
唐突に…その怒鳴り声が聞こえた。
リナリーの声だ…
見るとリナリーが怒りに顔を歪ませてこちらを…ううん…『14番目』を睨み付けていて…
「…なんだか…良く解らないけど…その身体はアレンくんの身体だって事よね!?なら返して!『彼』をっ!私の仲間を返してよっ…!…」
怒りに打ち震えながらそう叫ぶ。
「…ハッ…仲間…?…お前らがアレンの…?…」
叫ぶリナリーに『14番目』がバカにしたように言う…
「そうよっ!当たり前じゃないっ!」
『14番目』の言葉にリナリーがそう断言すると…
「…へー…でも『アレン』は『ノア』だぜ…?…」
そう言って『14番目』は嗤う。
「そんなの嘘よっ!アレンくんはっ…!…」
「…言っておくが…この『身体』が『生まれた』のは、この『方舟』の中だぜ」
叫ぶリナリーを遮って『14番目』が言う。
…なっ…!…
僕はその言葉に、あまりにも予想外で目を見開く。
「…どういう意味だ…」
掠れた声でブックマンジュニアがそう問う。
目を見開いて青ざめる、リナリーを支えて…
「…『オレ』は35年前…千年公を殺そうとして失敗した。失敗した『オレ』はこの『方舟』にある細工を施した」
…『細工』…それは…
「…『江戸』から『方舟』が動かせなくなったのはその『細工』の所為…?…」
『14番目』の言葉に僕はそう問う。
「…ああ…どのみち『オレ』は殺される。マナも助けることが出来ない。だから『オレ』は…『オレ』の『能力』と『魔術』を使って『オレ』の『遺伝子』から『オレ』の『複製』を造り、『胎児未満』の状態で『成長』を止めておいて、そして『術』を掛けた。『オレ』が死んでその『魂』が『肉体』に宿ったら『成長』を再開するように…」
…『肉体』を複製…!?…
『14番目』の言葉に僕は目を瞠る…
「…じゃあ…『アレン』は…その身体は…」
「…『身体』も『魂』も紛れもなく『オレ』自身の『モノ』…『転生』って言うより『魂魄』レベルまで含めての『再生・蘇生術』って言った方がいいかな?とにかく『オレ』は一度死んで、そして能力を使って『オレ自身の自我』も含めて『胎児未満』だったこの『肉体』に『転生』し、後はゆっくり『術』を使って微調整して、ある程度『成長』したら『お前ら』に見付からないように『方舟』から出て、暫くしてから『オレ』の『記憶』と『ノアメモリー』を封じて『いくつかの条件付け』を『設定』した『アレン』と言う『人格』を造り出した…『アレン』は『オレ』から派生した『もう一人のオレ』だ。正真正銘『ノア14番目』本人なんだよっ!」
…『14番目』の『言葉』…『それ』が本当なら…いま『14番目』の内(なか)には『2つの人格』があると言うこと…
…『僕ら』を裏切った『彼』と…そして『アレン』と…
『14番目』の言葉にそう考えていると、そんな僕には構わず『14番目』がエクソシスト達の方を向き…
「さて?それでも『お前ら』は『アレン』を仲間だと言えるのか?もうとっくに『ノア』が目覚め始めてる『アレン』をっ!」
そう言った…
―続く―
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※初出:2010年2月24日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
(ブログ突発駄文再録)