―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 「…いい…加減にっ…出てけっ…!…」
 そう叫んで『アレン』の『身体』を乗っ取っているらしいそのノアが床を蹴る。
 …と同時に瞬時にオレの目の前に現れ…『マズイッ!』とさっきの…首を絞められた時の事を思い出す。

 ―そして次の瞬間…
 オレは『14番目』に襟元を締め上げられ…
 「…『オレ』の…まえから消えろっ…!…」
 『14番目』がそう叫んだ…
 
 …え…?…何んさ…?…
 叫んだ『14番目』の表情(かお)を見て…一瞬過ぎった恐怖が霧散し…代わりに疑問が沸き…
 …ア…レ…ン…?…
 そして困惑する…

 ―何故なら…
 目の前の『14番目』は痛みを堪えるような…泣きそうな表情(かお)をしていたから…
 …そして『それ』は…かって幾度か見た事のある…『アレン』の『ソレ』とそっくりだったから…

 …その『事実』に…オレは戸惑いながら…『14番目』が先程語った…『アレンの正体』を思い出す。

 …だとしたら…『あの話し』は……っ…
 そこまで思った時だった。
 
 「…………」
 『14番目』の…口が動くのをオレは見た…
 …なんだ…?…
 音を発さず…けれどイヤにハッキリと…それは意味の無いものには思えなかった…

 …そして…『記憶』を辿る…

 『…『オレ』が『ノア』を抑え続けるのも…そろそろ限界なんだ…『アレン』の『仲間』を殺したくない…逃げてくれ…頼む…』
 …その『記憶』の中で…その口はそう動いていた。
 …それにオレは目を瞠る。

 「…おまえ…」
 …『14番目』の『ノア』の…先程までの『言動』を見れば…矛盾しているようにも思う『内容』…
 …けれど…考えてみれば…

 …『彼』はずっと一環して言い続けていた…『助けてやる』と…

 …オレは『そこ』に…結局は『真実』があるような気がした…
 
                    ―続く―

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 ※初出:2010年3月1日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)