―リハビリ用突発抜粋駄文(Dグレ)―
        【方舟編・奏者ノ資格予想ネタその1】
                     (『お蔵入りネタ』)
                 

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 「…解ったらさっさと出てけ!さっきも言っただろ、『あんまり鬱陶しいようなら殺す』と…」
 『オレ』は殺気を込めて睨み付ける。エクソシスト達を、『アレンの仲間』を…

 ―ドクン…
 〔……セ……セ……〕

 …頼むっ…頼むからいい加減出てってくれっ…!…
 …『オレ』だって何も『本気』で『お前ら』を殺したいわけじゃない…だけど…
 そう胸中で呟いて…

 「…『裏切り者』でも『オレ』だって『ノア』だ…『お前ら』殺したくてウズウズしてんだっ…」
 殺意を漲らせてそう言う…
 
 …『エクソシスト』はどうでもいいが…『アレン』の『仲間』だ…殺したいわけじゃない…

 …『こいつら』は認めないかも知れないが…それでも『オレ』は『アレン』で『アレン』は『オレ』…一つの『同じ魂』に宿った二つの『自我』…

 …でも…
 …『オレ』の…『アレン』の内(なか)に潜む『記憶(メモリー)』は違う…
 …『殺したがってる』…『殺したい』と叫んでる…

 ―ドクン…
 〔……ル…ナ…〕

 …『14番目(オレ)』の内(なか)に潜む…『ノア』…
 …『オレ』を…『14番目』と言う『異例』の『ノア』とした『記憶(メモリー)』が……

 …せめて『こいつら』がクロスと同じ事を言ったなら…事態は……
 …いや…もうどうにもならないか…

 ―ドクン…ドクン…
 〔…コ…ロ……ユ…ル……〕

 …そろそろ限界も近いな…
 …やっぱり…いつまでも…抑えてはいられないか…
 限界が近いことを感じ『オレ』は叫ぶ…
 
 「解ったら殺されないうちに出てけっ!」
 …『オレ』はまだ演技ができてるだろうか?…非情な『ノア』の演技…
 
 ―『ヤツら』に…悟られてはならない…

 …『オレ』が…『アレン』が…『マナ』と同じく『人間』の『人格』だと言うこと…
 …『完全』な『意味』で…『ノアメモリー』に『侵蝕』されていない…『人間としての自我』までは『ノア化』していないと言うこと…

 …『ヤツら』に…『ノア』に『千年公』に悟られてはならない…―

 ―ドクン…
 〔……ル…ス…ナ………ソ……ス…ト…〕

 ―ツキン…
 頭に鈍い痛みが奔る…
 「…グッ…!…ちっ…くっそ…」
 『オレ』は舌打ちをする。

 …くそっ…!…
 「…いい…加減にっ…出てけっ…!…」
 そう叫んで『オレ』は『ジュニア』に向かって疾駆し、一気に距離を縮め…
 「…『オレ』の…まえから消えろっ…!…」
 『ジュニア』の襟を掴んでそう叫び…

 「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
 (…『オレ』が『ノア』を抑え続けるのも…そろそろ限界なんだ…『アレン』の『仲間』を殺したくない…逃げてくれ…頼む…)
 そう口唇(くち)のみを動かして伝えた。
 
                    ―続く―

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 ※初出:2010年3月1日『螺旋の館・別館(ブログ館)』
                     (ブログ突発駄文再録)