「…望めば大概のことが可能でしょウ…v…」
 僕は伯爵のその『言葉』に目を見開き…
 「…望み…が…」
 …そんなことが…?…
 そう呟いた…
 

 ―ハティの訪れ―
           ―10―
  

 「…望み…が…」
 …そんな…ことが…?…
 そう思いつつも…僕は呟く…
 「…エエ…v…そうでス…v…」
 その僕に伯爵は頷き…
 「…例えば…そうですネェ…v…」
 また『何か』を考えるようにそう言って…
 「…ああ!こんなこともできますヨ…v…」
 そう言い置いて…
 「…そう…例えば…『本当の意味』で…失った『最愛の人』を取り戻すことも出来ますヨv…」
 囁かれた『言葉』に…僕は更に目を見開く…
 「…今度こソv…マナ・ウォーカーを取り戻せますヨv…」
 そうして伯爵が追い打ちを掛けるように言った『その言葉』で…色んな事がショックで…混乱や困惑で…ぐらぐらになっていた僕の理性は…あっさりと突き崩された…

                                       ―続く―