封神計画―1―


 ―計画始動―
 白鶴童子と共に、太公望は原始天尊の元を訪れた。
 崑崙グループの会長室には、崑崙の長である原始天尊がいた。
 「…封神計画…ですか…」
 「うむ、話自体は随分と前から出ておったのだが、ようやく実行に移す事になってのう、おぬしにはこの計画を中心になって動かして貰いたいのじゃ」
 原始天尊が重々しく告げる。
 しかし太公望はあっさりとしたもので……
 「いやです!なんでわしがそんなめんどくさい事…」
 「面倒とはなんじゃ面倒とは!これはもう決まった事どうしても嫌だというのならばおぬしは破門じゃ!!!」
 「なっ!そんな!破門とはいくらなんでも横暴です!」
 「何が横暴なものか!本来この封神グループでは上下関係は絶対!師であるわしの命に刃向かうと言うのなら破門は当然じゃ!」
 あんまりだと、くってかかる太公望に、原始天尊はビシィ!と指を突きつけ、言い渡した!
 「うう…ならせめて…2・3日考えさせて下さい…」
 原始天尊の剣幕に圧されたのか、太公望は後退りしつつ、返事を保留にする。
 「よかろう、では三日後、良い返事を期待しておるぞ」
 太公望は原始天尊のその言葉に、一礼してその場を辞した。