―カカシは一日の任務の開始前(主に早朝)に慰霊碑の処に行くのが日課になっていた…
…そしてその日も…いつも通りに…否いつもよりは小一時間程早くカカシは慰霊碑の処に来ていた…
…理由は…その日がカカシにとって初めての下忍認定試験を行う日、つまり初めて上忍として部下を得る事になるかも知れない日であったからだった…
…そう言う訳でカカシは遅刻しない様に考え少し早めに『其処』に来たのだった。
…そうしたら…一ついつもと違う事があった…
…ホンの一瞬の事だったが…
…カカシは確かに見た…
…慰霊碑の前で…『何か』が光ったのを…
機縁―前編―
―カカシが上忍になってから…数年…
…何度目かの下忍認定試験のすえにカカシはようやく部下を得た…
―下忍に成り立ての子供達はそれぞれ不満そうにDランクの任務をこなしていた…
…ある日の任務後…子供達は解散しそれぞれ家路に着き、カカシは任務報告書を任務受付所に提出しに行った時だった…
…カカシは火影に現在任務遂行中の暗部が危機に陥っているため至急救援に向かう様にと命じられた。
…この時火影がぽそりと呟いた『ある言葉』…
…それが聞こえたのは本当に偶然だった…
…出て行こうとしたその時…一瞬…微かにだが…名を呼ばれた様に思って立ち止まったが為だった…
「…あの子を…頼む…」
…出際に聞こえた『その言葉』…
…火影は確かにそう言った…
…その言葉にカカシは眉を寄せた…
…微かなモノだったが…確かに火影は『あの子』と云った…
…これが別の時ならナルトの事なのだが…
…だが今回は違うだろう…
…今回は暗部の救援なのだし…
…だが『あの子』と言えば『子供』に対する『言葉』だし…
…どう言うことかと…暫し考え…
…不意に思い出す…
…そう言えばと…
…噂が有ったと…
…暗部に凄腕の『子供』がいると…
…その『子供』に関する噂は5・6年程前からあった…
『…曰くその素顔を見た者はおらず、姿はどう見ても10才前後位の『子供』にしか見えないと…そしてそれは現在も変わらないとも…』
…だとしたら…恐らく変化を使っているのだろう…その『子供』の実年齢は判らない…本当に『子供』なのかも…
…だが…この時カカシは…何故か確信していた…
…火影の呟いた…『あの子』とは、その噂の『子供』に違いないと…
…そうしてカカシは向かう…火影に言われたその場所へと…
―其処に着いた時、カカシはその己の目を疑った…
…何故なら…
…その場所には暗部がいなかったから…
…正確には木ノ葉の暗部は…
…替わりにいたのは…
…他国の暗部と…
…それに取り囲まれる、自分の部下達…
…下忍七班の三人の子供達…
…その三人の様子は…
…よく見ると…サスケがぐったりとして倒れ伏し、サクラはそんなサスケに現在にも泣きそうな様子で縋り、そしてナルトは…
…ナルトは一人俯いて…そして考えていた…
…一体どうしようかと…
―続く―
―あとがき―
遅くなってしまい申し訳ありません、RINです<(_ _)>
これは高杉あかな様にお詫びとお礼の意味を込めて、差し上げたいと申し出て、受け取って頂いたリク権によりリクエストしていただいたものを基に書かせて頂いたものです。
リク内容は【スレナル・カカシ絡み】と言う事で設定については特にありませんでしたのでスレナル設定はS・Dシリーズとは異なる物を使わせて頂きました。
…その内同設定のスレナル話もまた書くと思います…多分…(…設定だけはありますので…)
そして…済みません、続いてしまいました<(_ _)>
当初は一話完結のつもりで書いていたのですが…予定より執筆が遅れている上に長くなってしまった為一度キリの良い所で切ってお贈りしようと思い話を続かせて頂きました。
申し訳ありませんが続きは暫くお待ち下さい<(_ _)>
―拙い駄文なのでご満足頂けるかどうか少々不安ですが…
…取り敢えずこれをUP致したく思います…
…もしご不満な様なら仰って頂ければ、時間は掛かるかも知れませんが、書き直しを致しますので、遠慮無くどうぞお願いしますm(_
_)m
―それではまたの機会に―RIN<(_ _)>