…どうする…
―サスケが倒れた。
…これはまあいい…むしろ好都合だ…
…この状況でサスケに下手に動かれるのは返って都合が悪い。
…ただ…サクラがまだいる…
…突然他国の暗部に襲われて、サスケが自分を庇って倒れた事にショックを受け、サスケに縋り付く位しか出来なくなっているが…
…それでもサスケを護ろうとしている…
…この状況をどうにか出来ないかと…
…何故こんな事になったのかと…
…必死で分析しようとしている…
…サクラの知識と知恵を甘く見る訳にはいかない。
…少なくともサクラの『それ』は下忍レベルを確実に越えている。
…それにサスケだって身動きはとれなくなったと言っても、完全に意識を失った訳じゃない…
…この状況では下手に動けない…
…サクラとサスケに解らない様に動くのは可能だが…
…だがそれにはこいつらの数が多すぎるし…
…それに…この場所は…
…どうする…
…どうやる…
……
機縁―中編―
……
…うん?…この気配は…
…カカシの気配…こっちに向かってくる…なんでだ?こいつらの侵入に気付いたのか?
…だが…正直…いま来られるのはマズいな…
…再不斬程度に苦戦する様な現在(いま)のカカシじゃこいつら全員を相手するのはキツ過ぎるし…第一俺達三人が敵に取り囲まれている…
…いわば人質を取られている様なモンだ…
…この状態じゃ…カカシは思いっきり戦えない…
…そして俺も…
―俺達が…
…この場を無事に切り抜けるには…
…戦うしかない…
…でも…
…戦えば…
…バレル…
…確実に…
…どうする…
……
…カカシが俺達の事に気付いたようだ…
…こいつらも気付いたようだな…
…こちらに向かってくるカカシの存在に!
…カカシが此処に着くまで…
…後…10秒ちょいってトコか…
…それにしても…こいつらの目的がいまいち読めない…
…こいつらの目的はまず間違いなくサスケ…
…これは確実だ…
…だが…
…最初はそれだけかとも思ったがどうも気になる…
…まだ何かありそうだ…
…サスケだけが目的なら…
…この場にいるのは標的のサスケ以外は『ドベのうずまき』とサクラの下忍だけ…
…暗部に求められるのは、確実性と迅速且つ秘密裏に任務をこなす事…
奴等にとっては標的(サスケ)以外は単なる邪魔者…
さっさと殺せばいい…なのに…何故そうしない?
…それほど急いでないのか?
…否それなら何故此処に現れる?
…急いでいないのならサスケが俺達と別れるまで待てばいい…
…サスケが一人になるのを待てばいい…
…なのに…
…此処にいるのは下忍の俺達だけ…
…下忍相手と見くびっているのか?
…遊んでいるつもりか?
…否…
…それも違う…
…他里(よそ)のやつらだろうと、奴等は仮にも暗部だ…
…他里へ侵入中の暗部が任務中に遊びをいれてる余裕がどれだけある?
…勿論任務の内容にもよるが…
…表立って行動を開始し始めた侵入者の存在にその里の者が気付くのにそれほど時間は掛からない…
…ましてやそれが木ノ葉なら尚の事だ!
確実に火影が気付く!
それぐらい暗部なら解っているだろうに…
…だがこいつらのこの行動これじゃあまるで…
…まるでバレルのは構わないと…
…まさか…
…そう思った時だった…
「…あっ!ああ!カ…カカシ先生!!」
サクラがそう歓喜の声を上げた。
そしてその声を聞いて初めて気が付いた様に俺は俯いていた顔を上げ…
「…カッ!カカシセンセイ!!大変だってばよ!!」
…そう大声で叫んだ。
―続く―
―あとがき―
お久し振りです、遅くなってしまい申し訳ありません、RINです<(_ _)>
高杉あかな様お待たせしてしまい申し訳ありませんでした<(_ _)>
遅くなった理由に関しましては、既にご存知かもしれませんが…
3月の中旬頃から体調を崩し寝込みがちになっていたのが原因です。
申し訳ありませんでした<(_ _)>
それで本文の方なのですが…
…長くなったのにも関わらず、結局続いてしまいました…
…申し訳ありませんが続きは暫しお待ち頂く事になると思います<(_ _)>
(…寝込んでいたのが原因で色々溜まっておりますので…済みません…<(_ _)>)
―…それと…いまだウイルスメールが多発しております関係から念の為に暫くメールでの発送を控えようと思います。
―申し訳ありませんが、どうぞご了承お願い致します<(_ _)>
―それではまたの機会に―RINm(_ _)m