《……君達の家はどこ?》
大人と二人の少年がいた。
あれは……まさか『俺』?そんな筈は……
《え?あの……》
《……五月蝿い》
《?》
《五月蝿い。何だよその目。哀れんでるのか?同情してるのか?軽蔑してるのか?ふざけるな。要らない。何も要らないんだよっ》
大人の姿が消え失せる。
《駄目だよ……人が消えるのを創造なんかしちゃ駄目だ》
あいつは、何て言った?
創造だと?まさか本当に……『俺』?
《……無理なんだ。創造しちゃうんだよ……》
なんで、『俺』はそんなに悲しそうなんだよっ……
嗚呼……そうだ……
『俺』は人が死ぬのは嫌いじゃない。むしろ好きだ。
『俺』は……