―VIEWPOINT―  


 …僕は…

 ―「…クッ…楊ゼン…おぬしは『伏羲』を識らぬ…それどころか…おぬしが知っていると思っている『太公望』…それさえも…真実どれ程識っていると言えるか…のう…」―
 
 …『あのヒト』のその言葉は僕に大きな衝撃を与えた…


 
コワイヒト―1―


 …僕は…
 
 …知ってる…師叔を…『あの人』を…
 
 …ホントウニ?…

 …僕は…『あの人』をずっと傍で見てきた…

 …じゃあナゼあんなことを聞いた?…

 …それハ…僕自身やっぱり不安だったから…

 …だから…本当は『あの人』に…

 …本当は否定して欲しかった…

 …嗚呼…『あの人』は…

 …どんな人だった?… 


 ―わしの直弟子に太公望という道士がおる、そやつが行う予定の超重要計画の手助けをして欲しいのじゃ―

 …思えば…原始天尊様のこの言葉が『はじまり』だった…

                                  ―続く―