…正体不明の不思議な風に包まれ玉鼎がそれを警戒し、僅かばかり逡巡している頃…
…深い霧に包まれた薄暗い森の中で泣き伏していた楊ゼンは…何かに気が付いた様に顔を上げ、前方の茂みを不安そうに見つめていた…
幼き迷い子 ―12―
「…この風は一体?…何者かが起こした物だろうが…こんな場所で一体誰が?それに何故?」
玉鼎がその不可思議な風への疑問を口にした…その瞬間(とき)だった!
フゥワァ〜リ…
…そんな感じでより包み込む様に、風の流れが変わり…
…その風の中に玉鼎は…何かの気配を感じた…
「!こっ!これは!この気配は…まさかっ!」
…ハッとして目を見開き顔を上げ…
…小さく深呼吸し、瞳を閉ざし意識を集中する…
「……間違いない…何故かは解らぬが…この風からあの子の気配がする!」
…その気配は…間違い無く!捜していた愛しい愛弟子のものだった!
―続く―
―あとがき―
…うぅ…申し訳ありません<(_ _)>
お久し振りです、随分お待たせ致してしまいました、RINです。
『幼き迷い子』第12話…相も変わらず短いですが…とにかくお送りさせて頂こうと思います。
…何故だか…書きかけでず〜っと停まってしまってました…済みません、道行マリル様<(_ _)>
…次回は…次回こそはもっと早く書き上げようと思います。
…ああ…でも何か前回も同じ事書いた様な…
…本当に申し訳ありません<(_ _)>
―それではまたの機会に―RIN―