ペルソナ(崑崙編)―0

 「隣の村が人狩りにあったってさ」
 呂望は隣の村まで一度戻って来ていた…
 隣の村の女達が、井戸で水を汲みながら、人狩りは殷の皇后の仕業だと、話しているのを…呂望は木の陰にいて聞いていた…

 木陰で女達の話しを聞いている呂望の背後に、何処からか長い頭に長い白髪白髭を持つ老人が現れた…

 …来たか…原始よ…頃合いとしては丁度良いな…
 彼は振り向くことなく、静かに胸中で呟く…
 そして次の瞬間…振り向いた時には、彼はもう呂望だった…

 「―おぬしには仙人骨がある!仙人になるがいい」
 老人はそう言って、少年を仙人界へと誘った…
                                                          ―つづく―
 ―あとがき―
 済みません…今回やたら短いです…それからペルソナもシリーズ化しました…それぞれバラバラにUPする事になると思います…
 それと普賢登場を期待しておられた方、済みません…次回こそは…