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 ―…ねぇ…お母様…お父様は…どんな人だったの?―


 
ラプラス―5―


 ―あの人は…―
 母は瞳を閉じフゥと吐息しそうして語り始めた、穏やかな優しい、けれど憂いを秘めた表情(かお)で…
 
 東海の空の下少年は思う…
 幼き日の母の言葉を…
 何処か遠い処に在る未だ見ぬ父の事を…

 少年はその上空に何かを見る…何か見たことも無い生き物が騒いでいるのを…

 東海の空の上霊獣は嘆く…
 途方に暮れて…
 幼い顔の賢しい主に思いを馳せて…

 「御主人…僕…僕…一体どうしたらいいっスかー!」
 空の上で、四不象が叫んだその時だった…
 ヒュルルルルーパッカーン!と…そんな良い音を立てて、何かが四不象の頭に見事に命中した!
 「い…痛い…っス…一体何があったっスか?」
 ポロリと涙を零しながら四不象は何かが飛んできた方向…地上を見た…
 すると其処には…黒い髪に碧い瞳の、何処かで見た様な顔の少年が、四不象を見て嬉しそうに手を振っていた…
 「ご…御主人!?そんな所で何をしてるっすか!?」
 四不象は絶叫した!何故なら目の前(と言っても…随分と離れた地上なのだが…)にいるのは、西岐にいる筈の自分の主人・太公望だからだった…

                   ―続く―
 ―あとがき―
 うう…なんか…一寸今回短いですね…
 でも…今回はこのあたりで終わらせないと収拾がつかなくなって、もの凄く長くなりそうだったので…(-_-;)
 ―さて…次回ですが…
 太公望によく似た謎の少年に出会った四不象は少年の案内で逢の邑へ…
 そして…少年は真実を知る事に!
 請うご期待!?
 えーと…なんだか…ハイテンションな予告編でした…(^^;)
 ―それではまたの機会に―RIN―m(_ _)m


   

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