―ささやかな時間―「2」
「白鶴よ…太公望と普賢を知らぬか…先程から見かけぬのじゃが…」
原始天尊は入山して間も無い(と言っても仙道の感覚でだが…)この二人の弟子を、様々な理由の為に特に気に掛けていた…
「いえ…今日はまだ一度も見かけておりませんが…」
白鶴もその事を知っていた為…常に注意を払っていた…
少しでも油断をすれば…あの二人は直ぐに玉虚宮を抜け出してしまうから…
それが只のさばりの為の脱走ならまだ良い、探し出して説教の一つもすれば済む事だし、修行が嫌になっての逃亡なら捨て置けば良い事だった…
だがあの二人の場合はそのどちらでも無かった…
―あとがき?―
今回は封神計画より約60年前の設定です。
今回のカップリングはまだ秘密です。