…『教団』に行くにあたって『感情』の『制御(コントロール)』は徹底しろ…

 …アクマや伯爵が絡んで『悲劇』にぶちあたらないなんてことはない…

 …注意しすぎるということはない。いいな馬鹿弟子…

 …はい…師匠…


 
―師の教え―
      ―2―
 


 「…は…い…って…」
 …あれ?…
 …ここは…
 …あっ!そうだ…確か…『教団』に着いて…ここが僕の部屋だって言われて…
 「…いつの間にか…眠っちゃってたのか…」
 …フウ…
 嘆息を吐く…
 …『教団』に着いたからかな…あんな『夢』を見たのは…

 …それとも…

 …『僕』はまだ『完全』には『制御』出来てないんだろうか…?…

 …ここに来るまでにあったことが…引っ掛かっているのかも…

 …この前…伯爵に会った時は大丈夫だったけど…

 …今後もそうとは限らない…

 ―「…常に『自分』の内(なか)の『光』と『闇』を『意識』しろ」―

 ―「『感情』の『制御(コントロール)』を怠るな」―

 …はい…解っています…師匠…

 「解っています」
 
 …でも『僕』は全然『解って』いなかった…

 …師匠の言葉の意味を…

 …初任務でさっそく思い知ることになる…

                                            ―続く―