「…『あの子』は…『ノーブル』の『特徴』を持っていなかったのでスv…少なくとも我輩達に解る『特徴』ハ…v…そうイノセンスに魅入られて生まれてきたが故ニ…v…」
 困惑するレディーアンナに…その様子に我輩は申し訳なく思いつつも告げた。我輩自身にとっても信じ難かったその『真実』を…


 
―白き『ノア』―
         ―6―
  


 「…そんな…まさか…千年公…」
 我輩の『言葉』にアンナは目を見開き動揺も露わに掠れた声で呟く。
 その『彼女』の様子から、我輩は『彼女』がハッキリと悟ったことを『理解』し…
 「…エエv…『14番』が『養子』と偽って育てていた『子供』v…現在は『黒の教団』のエクソシストv…『アレン・ウォーカー』こそが『ノーブル』の『子供』でスv」
 頷いてそう告げた。
 その我輩達にとっては辛すぎる『真実』を…

 「…そっ…そん…な…そんなことが…」
 我輩が告げたその『真実』にアンナは取り乱しフルフルと小刻みに震える。
 「…『あの子』が『教団』にっ!?『悪魔』に魅入られてしまったとっ!?」
 我輩に取りすがりアンナは涙を流して「そんな」と呟く…
 「…残念ですガ…v…」
 動揺する『彼女』の『言葉』に我輩は目を伏せて呟くと…
 「…ですがレディーどうか安心して下さイv『教団』なぞ我らの敵ではなイvいつでも消せますしそれにヤツらは『あの子』の『正体』を知らなイv貴重なエクソシストとして大切に扱っている様でスv」
 少しでも彼女を安心させたくてそう告げる。
 「…そ…それはそうですが…でも…ああ…なんてこと…」
 けれど『彼女』のその動揺はそう容易くは治まらない。
 
 …まあ…無理もないですがネ…
 そんな『彼女』の様子に我輩はソッと吐息を零し…
 「…大丈夫ですアンナv考えてもみて下さイv居場所が判っただけでも随分良いでしょ?vいつでも迎えにいけるのですカラv」
 そう言ってにっこりと微笑い掛けた。
 
                                       ―続く―

 ―あとがき―
 皆様どうもRINです。
 お久し振りの白き『ノア』です。お待たせ致しました<(_ _)>
 …が…久方振りなのに短いです。申し訳ありません<(_ _)>
 …って…なんだか最近よくこの科白を書いてるような気がするのは…気の所為…(…と言うことにしておきましょう…)…ごめんなさい!済みません!気の所為なんかじゃないです!でもここまでしか書けませんでした、どうかお許し下さい<(_ _)>

 …ホントは『種』と『ノア』がもっと短く且つ早く終わってそしたらこっちをと思っていたので…あれが長引いた分こちらの再開も遅れてしまいました(…しかも『種』と『ノア』は終わってないし…)

 …えー『種』と『ノア』は書き直しをする予定なので時間が掛かるかも知れません(…まあ少しずつ再入荷していきたいと思います)

                             ―それではまたの機会に―RIN―