―目の前でたっぷりと負の感情を出している彼等を見ながらゼロスは考えを巡らせていた…僅かに己自身も負の感情を出しながら…
…うーん…少し喋り過ぎちゃいましたかねぇ?
…でもそろそろ本当に時間もなくなってきましたし…
…本題に入った方が良いんでしょうね…
…もう少し皆さんの負の感情を味わっていたいんですけど…
それで皆さんが『あれ』を今日中に食べなかった場合…
…うっ…あまり考えたく無いですね…
……まあ…いくらなんでも…本気で『殺されたり』『滅ぼされたり』なんてしないでしょうけど…
…でも…やっぱり確実に…僕も責任を追及されるんでしょうね…
…あのリナさんですし…
…仕方ありません…食事は止めて、そろそろ本当に本題に入りますか…
スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その1
―あの時…あのリナが必死だった…
ゼロスの言葉に皆が凄まじい衝撃を受けた…
自分たちはまるで気付かなかった…
…だが…いま思えば…確かにリナの様子は普段とは違っていた…
…あの時は…余りの事にそこまで気が回らなかったが…
…ただいつもと違うリナの様子を…単純に突如現れた…やはりいつもと異なる動きを見せるゼロスに何かがあるのではないかと思っていたが…
…それが実は…何かがあったのはリナ自身で…ゼロスは関係ないなど…思いも寄らなかった…
押し黙る皆を前にしてゼロスが口を開いた…
「…とにかく…僕は今回何も企んでませんし、リナさんが何処かに行かれたのは、リナさんご自身の意志であって、決して僕達魔族が何かしたと言う訳ではありません、ですからご用が済めば戻って来られると思います、ですからそろそろ本当に本題に入りませんか?」
ゼロスのその言葉に皆一様に顔を見合わせ、そしてそれぞれ頷く…
「…では…まずは僕から…今回のこのイベント…神官・バレン=ティンの奇蹟記念日について説明しますので、納得が出来ましたら、皆さんどうか『それ』を食べて下さい…」
そう言いおいて、ゼロスは説明を開始した…
―続く―
―あとがき―
皆様こんにちはRINですm(_ _)m
早いもので…とうとう十話です…うう…終わりませんでした…(…と言うか…この分だとまだまだ続きそうです…)
…アウ…バレンタインどころかホワイトデーも終わったのに…(T_T)
…では…そろそろ…終わりにします…L様が来られる前に逃げたいと思いますので…
―それではまたの機会に―RIN―
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