「……で…どうする…」
 
 …普段よりも…心なしか重々しいその声の主は…黄金竜のミルガズィア…

 「…やはり…食っておいた方がいいだろうな…」

 …次いで…そう低く呟いたのはゼルガディス…

 「…うーん…良く分かんないけど大丈夫だと思うぞ…たぶん…」

 …そして…皆の緊張を打ち破るかの様に…呑気に告げたのは…

 …『リナ=インバース』の自称・保護者・ガウリィ=ガブリエフ…


 
スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その1


 「…どうやら『彼等』は『まだ』のようですが…どうしますか?」
 「…よく言うわね、誰が原因?」
 …笑みを浮かべ、問い掛けてくるゼロスに…『あたし』は軽く睨み付けて言う…
 …そもそも…ゼロスがいらないちょっかいを『彼等』にかけなければ、こうまでややこしくはならなかったのだと言外に告げる…
 「…さあ?…誰でしょうね?…」
 …しかしゼロスはしらばっくれる…
 …自覚が無いのか…それとも…
 ……相変わらず嫌なヤツだ……

 …しかし…どちらにせよ…これ以上は時間の無駄だ…
 …現在は…本当に時間が惜しいのだから…

                                      ―続く―