―…かって…遙か古に『この地』に三柱の『神』の『御子』在りし…―
 ―…『刻』到りて二柱の『御子』…―
 ―…『光の神』と『闇の神』として『この地』を離れん…―
 ―…されど…残りし一柱の『御子』…―
 ―…彼の『御子』最も宿命(さだめ)重き『存在(モノ)』なり…―

                     ―ゼフィール一族伝承碑文より抜粋―



 
スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その1


 「…まあいいわ…それについてはまた後で話しましょう…」
 …微かに嘆息を吐き…『彼女』は続ける…
 「…『獣王』が呼んでるわよ…」
 「…獣王様が…ですか?」
 …何故?わざわざ伝言などと言うまどろっこしい真似を…
 …それに…何故…
 「…ついでよ…偶々その場にいたから…」
 …僕の疑問に答える様にそう言う『彼女』に…
 「…そうですか…では『姫君』…貴女はいま…『どちらの立場で』動かれているのですか?」
 …更に追求する様にそう問い掛ける…
 …恐らくは…答えては下さらないでしょうけど…
 …そう思いながら…
 
 …そして…その答えは…

 「…すぐに解るわよ…そうすぐにね…」
 …不敵な微笑を口唇に浮かべ…ゼロスに『姫君』と呼ばれた『彼女』は…そう囁く様に答えた… 



 ―…そうして…二人?は…それぞれに…何処とも知れぬ処へと立ち去った…―


              ―…スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!…―
                           ―…エピソードその1…―
                                    ―終わり―

                           ―…エピソードその2に続く…―



 ―エピソードその1―後書き―
 皆様お久し振りです、RINですm(_ _)m
 この度ようやく『スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!』もエピソードその1が終わりました。
 予定よりも随分と長くなってしまいましたが、ひとまずこれでその1は終わりです。

 ―お読み下さっている皆様方、どうも有り難うございます、そしてこれからも宜しくお願い致します<(_ _)>
 
 ―…それで今後の予定なのですが、実はオフの方で、数日前から緊急事態が発生しておりまして、日によっては、インターネットどころかPCの電源すらまともに入れられないといった状態が続いております。
 その為、真に勝手ながら、今年のこの企画は、まだホワイトデーが終わっておりませんが、丁度一度話のキリも着きましたし、ここで終了とさせて頂きたく思います。


                         ―申し訳ありません―
                         ―それではまたの機会に―RIN―